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矯正治療/ますち歯科診療室 MASUCHI DENTAL CLINIC
矯正治療について
ますち歯科診療室は、一般歯科医の立場から、しっかりとした歯並びづくりの治療を行っております。歯列や顎に対しての外からの力(態癖)に注意し、本来あるべき歯列のアーチへと誘導、育成していく治療を積極的に行っています。
さらに、7~8才くらいのお子様においては、歯並びが始まった時期の小さな問題が、その後大きくならないような、お手伝いをする事が、ホームドクターの役割であると考えています。
歯列不正の原因
歯並びがきれいに並ぶかどうか様子を見ていても、解決しない場合があります。
- 遺伝、骨格的な問題、食生活習慣や日常の癖、”態癖(タイヘキ)”による力が加わって、歯が倒れてしまいます。
態癖のお話
こんなことをしていませんか?
日常の癖や、ささいな習慣が長期間に及ぶと、歯を動かし顎をずらします。
小さいころの態癖に気づかず放置すると歯並びがどんどん悪くなり、顔や全身のゆがみにつながります。これは大人でも同じで、大抵の人は否定しますが、気づいていないだけ。
このような体に悪い影響を及ぼす習慣が「態癖」なのです。
指・爪かじり
口呼吸
唇咬み
読書
ほおづえ
うつぶせ寝
診査・診断について
矯正診断のためには、必要な検査を行います。
そしてそれをもとに分析を行い、診断後、治療方針を立てて、患者さんに説明、相談の上で、治療がスタートしてゆきます。
検査には、顔貌、全身の姿勢、家族歴の確認、生活習慣(態癖、食習慣)の確認、口腔内診査、顎関節・かみ合わせ診査、レントゲン検査、模型分析等を行ってゆきます。
レントゲン検査
レントゲン検査
模型分析
治療
床矯正
「床矯正」とは未発達でアンバランスなアゴと歯を「床矯正装置」により拡大し、歯を並べるスペースを作る矯正方法です。
しくみ
床装置は入れ歯のように簡単に取り外しができ、床装置の中に装着されているスクリューをネジで巻くことで床が拡大して顎を拡げたり歯を移動したりします。
床装置には平行に拡がるタイプと、扇状に拡がるタイプがあります。ネジを90度回すと、平行に拡がるタイプは0.2ミリ、扇状に拡がるタイプは0.8ミリ拡大します。
ネジは一週間に45度ずつ2回巻くことを基本とし、1ヶ月で1ミリの拡大を目安とします。
ワイヤー矯正
床矯正が顎と歯を一定方向にのみ移動するのに対し、ワイヤーによる矯正はねじれていたり回転している歯を3次元的に移動させます。
歯列の拡大とワイヤーを使用したケース
1.顎がせまく歯がきれいに並ぶスペースがありません。
2.床装置で狭くなった歯列を拡大します。
3.拡大後歯並びの乱れをワイヤーで修正します。
4.ワイヤーをはずしました。(床装置をがんばったケースです。)(1年2ヶ月後)
アライナー治療
- アライナー治療は、可綴式の床矯正(プレート)装置と固定式のワイヤー矯正装置の中間に位置して、可綴式のマウスピース装置でありながらワイヤー装置に近い歯の移動ができる治療方法です。
- マウスピースは、S・M・Hの硬さ3枚が1セットで それぞれ2週間ほどの使用(1日の使用時間によって異なります。)で、段階アップしていき、歯の移動をしていきます。移動量は、1セットで1~1.5ミリが、限度ですので、目的の移動量によって、数セット必要なケースもあります。
- 床矯正装置の治療と組み合わせて行うこともあります。
- この治療法で、すべてのケースには対応できません。
症例・治療例
ここでは、ますち歯科診療室で実際に治療した症例をご紹介しています。
部分矯正ケース
9歳女子「真ん中に歯があるんですが」
バランス改善!
床矯正ケース
8歳女子「前歯のスペースが狭いんです。」
前歯が並んできました。もう少しつづけてがんばろう!
床装置ケース(大人の歯の生えるスペースの不足)
小学生女子「この後歯並び、どうなるのでしょうか?」
床装置ケース(上顎前突を伴う歯列不正)
小学生男子「上の前歯が気になります。」
床装置とワイヤー装置併用の矯正ケース
9歳~中学生女子「上下の前歯のガタガタをなおしたい」
笑顔パワーアップ!
床装置とワイヤー装置併用の矯正ケース
38歳女性「左の上下の前歯をきれいにしたい」
笑顔パワーアップ!
床装置、ワイヤー装置併用ケース(左上の犬歯の生えるスペースが無い)
小学生女子「前歯の歯並びが気になります」
床装置とワイヤー装置の併用ケース
小学生男子「右上の永久歯の前歯が出てきません」
床装置とワイヤー装置の併用ケース
小学生女子「前歯の並びが気になります。」
ワイヤー装置ケース(中間の奥歯の抜歯によるスペース確保)
17歳女性「上下の前歯をきれいにしたいんです!」
ワイヤー装置ケース(開咬を伴う上顎前突)
中学生女子「上の前歯の出っ張りが気になります。」
ワイヤー装置ケース(上下の前歯のスペースが不足)
中学生女子「上下の前歯のガタガタを治したいのですが。」
ワイヤー装置ケース(上顎前突を伴う前歯列不正)
30代女性「上の前歯が気になります。」
ワイヤー装置ケース(上顎左右の過剰歯を伴う歯列不正)
10代男性「上の前歯のがたがた、何とかならないですか?」
アライナー装置ケース(上顎のフレアーアウト「外開き」な歯列のケース)
中学生女子「何とか、取り外しの装置で対応できませんか?」
最後に
治療について
床装置
床装置ケースで、かなりの歯列の拡大を要する際の期間の目安は、1年半とご説明することは多いです。その期間は、拡大量、歯の移動量によって、変化します。また、装置の使用時間が、治療の進展、期間の短縮に大きく左右するのが、取り外し装置の難しい点です。モチベーションを上げて、前向きに治療に参加する気持ちが望まれます。この装置の使用の多くは、小学生の混合歯列(永久歯、乳歯混在の時期)のうちに、永久歯の並ぶスペースの確保という目的で行っています。つまり、準備、お膳立てを早めに行い、問題を最小化するのがねらいです。スペースが確保されていて、わずかな調整で永久歯が並ぶ際は、それで終了となります。また、スペースはあるが、前歯の並びが、ちぐはぐである際は、仕上げ的にワイヤー装置を使用して、バランスをとることも多いです。
機能矯正装置
床装置の中でも、機能矯正装置というものがあります。
これは、診査診断の際、歯の問題の前に上下の顎の発育の問題がある際に発育を手助けする治療です。この概念は、まずは、しっかりとした顎骨のバランスを発育誘導して行けば、あとは、歯並びの調整が少なく済むことが多いというヨーロッパの矯正の考え方から来ています。発育を考える時、低年齢のときに治療を始めるのが効果的とも言われています。この治療の終盤で、部分的なワイヤー装置(uーアーチとよばれるものです)を使って、前歯の歯並びの調整、奥歯の調整と分けて必要な治療を選択することもあります。
ワイヤー装置
ワイヤー装置においては、歯を3次元に動かせるのが最大の利点です。この動きは、上記の床装置ではできません。難点は、装置の見栄えと自分で取り外しできないことです。ブラッシングのモチベーションが高くないと、せっかく歯並びがきれいになったのに むし歯を作ってしまったのでは、残念と言えます。抜歯してスペースを作ってからの治療の場合の期間は、おおよそ3年間程とご説明することが多いです。治療の難易度によって、その期間の増減は、考えられることをご理解下さい。また、治療後の状態安定のための保定(前歯の裏に細いワイヤー止めをしたり、取り外しプレートを装着)の期間も必要になります。
アライナー装置
アライナー装置の利点は、取り外し式でワイヤー装置に近い歯の3次元の動きが出来ることです。これは、固定式装置がつけられないけど、何とか治したい方には、有効ですが、すべてのケースで使用できるものではありません。一つの装置で歯の動かせる移動量も限られていますので、必要な移動量によって、アライナー装置を何回使うかを左右します。また、準備として、床装置で治療後にアライナー装置を使用という方法もあります。この治療法が、適用か否か?など診査診断のもとに、患者さまと相談して、治療法を決定してゆきます。
上記の治療で、対応できないケースもあります。
骨の位置や、複雑な問題があるケースによっては、関連専門医へご紹介しております。ご相談ください。