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地域活動・メディア紹介2016年/ますち歯科診療室 MASUCHI DENTAL CLINIC
当院が掲載されている取材記事や、十勝歯科医師会で院長が担当した記事などを掲載しています。
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2016年12月26日 白樺通り地域包括ケア協議会
地域包括ケアの試みとして、帯広市から芽室町を東西に走る白樺通り沿線の医療介護機関有志の協議会に参加している。その忘年会に参加。会場は、白樺通り(まさに!)居酒屋「とりの介」
横の顔の見えるつながりは、地域連携に必須である。
地域包括ケアシステムは、国、行政が音頭をとって構築の流れであるが、そんなにスムーズなものではない。そこで、このような協議会を民間で立ち上げて、住民と一緒に進んでいこうというのが協議会の趣旨である。
お酒も入った空間は、人のつながりの潤滑剤となる。
今夜は、かなり潤滑したみたいである。
2016年12月21日 帯広保健所在宅医療専門部会・振り返り会議
先月に行われた地域イベント、「在宅医療推進フォーラムinとかち」の振り返り会議に出席。
会場は、十勝総合振興局にて。
今回の振り返り会議は、2つのグループに分けて、意見交換を行い次につなげていくのが趣旨。
在宅医療の普及には、専門職種と行政の連携と体制構築そして地域住民のハードルを下げた理解のための周知が必須である。
今回のフォーラムでは、がん患者さんの在宅療養サポート事例発表、そしてフロアからの質疑という事だったが、総論でフォーラム形式、各論で地域の自治体などの主導で各地域での意見交換会が有効なようである。ただし、Y部会長も申していたが、ターミナル、看取りでの在宅がテーマになったが、認知症の方が地域でどう暮らしていくのか?また厚生病院の地域連携室Tさんより、神経難病や呼吸器を付けた小児患者の在宅医療の実践はここ十勝では出来ていないという事等、意見交換の中で知ることができ、考える事が出来るのは、非常に勉強になる機会であった。
最期まで在宅でなくてもいい。
ただ、なるべく住み慣れた我が家で、起きたい時にだれに気兼ねするでも無く起き、食べたい時に食べる、そんな慣れ親しんだ生活を送る事は、その人にも、また支える家族にもかけがえのない時間なのではないか。
在宅医療の普及推進の中で、我々歯科医療はどう向き合っていくのか?自分たちの責務とフィールドでの生き方をよく考えなくてはならないと考える。
2016年12月20日 スタディグループ・火曜会
所属するスタディグループ火曜会の今年最後の例会は、忘年会!
会場は市内「蔵戸」にて。
会計を後任者へバトンタッチした今年度、忘年会も支払いやら、領収証やらの気を遣わなくて、非常に快適である!
今年1年を振り返って、わいわいと談義。その中で、ミニ勉強会を隣同志で行い、こ忙しい中でも、芋ロックの嗜みを。
今年もあと僅かですね!
2016年12月17日 在宅療養支援研修会
北海道より委託を受けている十勝歯科医師会の在宅歯科医療連携室整備事業での在宅療養支援研修会が無事終了した。
講師は、日本大学歯学部摂食機能療法学講座 植田耕一郎教授で
演題が、「かかりつけ歯科医が行う歯科診療室を核にした訪問歯科診療~要介護高齢者への食事支援~」
会場は、十勝歯科医師会館講堂にて。
今回は当会会員スタッフはもとより、十勝管内の医療介護の多職種にご案内し、医師、薬剤師、訪問看護師、栄養士、PT、ST、介護士などなど多数のご参加をいただく。
また当診療室のスタッフも参加した。
この夏に当会k会長より「5年前に一度講演いただいた植田教授に再びお話しをいただけないか!」という指令を受けて、教授への依頼を了解いただいた後、何度もやり取りをさせて頂き、準備を担当した。講演当日の土曜日は、診療を早く終了し、とかち帯広空港へ教授をお迎えに。
道中、雪景色となった十勝の風景をみて、この数ヶ月を振り返り、最後までしっかりとやりぬく決意もした。
教授を十勝歯科医師会館へお連れする車中では、雑談の中にお人柄の素晴らしさを感じ、始まる前からすでに感無量!
いよいよ講演スタート。
第1の医学を治療の医学、第2の医学を予防の医学、そして第3の医学を障害の医学~リハビリテーション医学と説明され、2025年に向けた地域包括ケアの中で私たち歯科医療は、健康な高齢者への介護予防、そして何らかの病気を発症した後の維持期(生活期)での介護予防を担う責務がある事。健康な頃からその人を知るかかりつけ歯科医の存在を重視し、診療室から介護予防を始めてください!というのが前半の我々に向けたメッセージであった。
具体的には、診療室での口腔機能評価の普及。口腔機能の巧緻性には、オーラルディアドコキネシス、嚥下機能には反復唾液嚥下テスト、呼吸にはブローイング。そして指導の実践を。
特に、摂食嚥下機能嚥下障害での咽頭期の誤嚥に対して多くの関心事になっているが、実はその前の準備期、口腔期の機能低下の問題が圧倒的に多い事を協調されていた。
後半では食支援、先行期の食材のもりつけや工夫など美味しい雰囲気作りの重要性や、その人の生活スタイルにあった食のあり方、そして介助する側が楽しくとらえる仕事環境でなくてはならない事を多職種に向けてお話しいただく。
予定時間をオーバーしての教授から是非延長してでも提言したいことがあるとの「生き方そして逝き方」のお話には、場内も感動を覚えた。
講演終了後、市内のお店「ほたる」にて懇親会を。
グラスを傾けながら、そこでも熱いお話しに花が咲いたのだった。
今期で私の地域医療部の任期は終了となるが、今回の機会は非常に勉強の機会となり、自身でも植田教授の想いを地域で担っていきたいと考える。
大変お忙しい時期での植田教授のご配慮、そして準備をただいにお手伝いいただいた関係する先生には、心より感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。
2016年12月16日 博愛会忘年会
訪問診療でお世話になっている医療法人博愛会の忘年会に参加。
会場は、市内北海道ホテル。
医療法人と社会福祉法人の職員の方の多数の参加で会場は、活気に満ちあふれて、いつも楽しい忘年会である。
地域の医療と介護を支えている「ひとりひとりの力」を感じる。
今年は開設20周年という事もあり、恒例の職場対抗のパフォーマンスでは、ピコ太郎や、恋ダンスありそして作り込められた映像のレベルの高さにいつも感服する。映像内では、理事長や先生たちの熱演が、会場の盛り上がりに拍車をかけていた。
隣の席には、近隣で開業されている皮膚科のA先生で、住まいが同じ町内会でもあり乾杯を!「お疲れさまでした」
反対隣りに“いい感じ”になられている とある市議の方。
結構ビールをつがれた。。。昨年も同じような展開だったような…
博愛会開西病院には、午前診療後に訪問歯科診療に伺わせていただいている。入院や入所されている患者さんや利用者さんの「食べる」に微力ながらも 今後も寄与できればと。
今年1年間、どうもありがとうございました。
2016年12月15日 帯広市3歳児歯科健診
帯広市の3歳児健診の中での歯科健診に出動した。
会場は、帯広市保健福祉センターにて。
昼休みに移動したが、途中で印鑑を持って行くのを忘れている事に気付く。(あちゃ~)
印鑑は、健診横で筆記する担当歯科衛生士さんが、母子手帳の欄に健診者として押印するのが決まりとなっている。
「これから戻って取りに帰ると、予定時間に確実に間に合わなくなる!しかし路面が悪いので、急ぐと危ないし。。。どうするか?」
「すみませ~ん!」
と言うしかないなと、腹を決めていたら閃いた!
十勝歯科医師会館は、福祉センターに近く、その事務局には理事者の印鑑があったっけ、と。
困った時にも、何かしら妙案ってものが出てくるものだな~
歯科健診では、2つの事に注視。
- 前歯の隙間が、あるだろうか?
- かみ合わせたときに下の前歯が、見えているか?
お母さんに伝えなくてはいけない重要ポイントである。
そして今後の留意点をお話しした。
少々しゃべりすぎたかも。。。
2016年12月15日 帯広市地域包括支援センター運営委員会
診療を少し早めに切り上げて、帯広市地域包括支援センター運営委員会に十勝歯科医師会より出向参加。
会場は、帯広市役所10階会議室。
今日は、昼に帯広市保健福祉センターで3歳児健診、夜に市役所で委員会。帯広市ボランティアか・・
2016年12月10日 当診療室忘年会
当診療室の今年の忘年会を開催。
土曜日診療終了後、市内某焼き肉屋さんで打ち上げを!
ノンアルビールで、酔う・・・
今年1年間、地域に必要な存在になるべく仕事を進めてきたが、安心安全に診療を全うできたのは、スタッフの皆さんの力の賜物と院長は考えている。これからも歯科医療を通じて地域に寄与すべく精進したいと思う。それこそが、私たちの存在理由なのである。
それが出来ないのならば、簡単に「地域医療!」という資格は無い。
その覚悟で…
まあ、固いお話は置いといてのんびり楽しくご歓談を!
「あ、その肉焼けてるよ~!」
2016年12月9日 十勝歯科医師会拡大役員会
今年最終の歯科医師会理事会は、通常会場である歯科医師会館では無く、市内のお店「はげてん」にて執り行われた。
1年を振り返り、自分なりに地域のために取り組むことができたのではないかと、安堵する。 理事会の後は、十勝歯科医師会の相談役、代議員、国保議員の先生を交えての拡大役員会に移行した。懇親会の形式だが、新得町のY先生の夏の台風被害の話をお聞きし、ご苦労を共感した。
どうもお疲れ様でした。
2016年12月3日 北海道在宅歯科医療連携推進連絡協議会
正式名称は、平成28年度在宅歯科医療連携室整備事業 北海道在宅歯科医療連携推進協議会!(名称長い!)
の協議会(超・短縮しますが)に十勝歯科医師会から出向で出席。
会場は、札幌市の北海道歯科医師会館にて。
出席者は北海道歯科医師会の会長以下担当理事と、北海道庁保健福祉部の方々、そして道内の各地区の歯科医師会の担当理事者。
実は、14:30のスタートに少しばかり遅れる。
今、帯広から札幌へのJR石勝線が夏の台風被害で路線が寸断され復旧中であり、帯広駅からトマム駅まではバス、そしてそこより臨時特急に乗り換えての行程。途中の道東自動車道での事故のための渋滞で、非常に微妙な時間に到着となった。
途中で送れる事は連絡していたのだが、入室したところ自己紹介をさせられて、あの掴みで良かったのか?
在宅連携室事業は、厚労省により全国各地で進められているのだが、ここ北海道では北海道庁が北海道歯科医師会に委託して、十勝医療圏、釧路・根室医療圏、函館の道南医療圏そして今年旭川に道北医療圏の在宅歯科連携室が設置された。
そして平成29年度にオホーツク医療圏域と道央医療圏域に設置される予定だそうだ。会議の際のいつも隣には、北見歯科医師会のO理事がいて、よく話したりするのだが、今回改めて2次と3次医療圏が同じ十勝の地域性は、恵まれている事を思った。
オホーツクは南北に広大な地域で、北見、網走、紋別、美幌の地区があり、色々と一枚岩に行動するのが難しいと聞く。各地区のお国事情という事だ。
そして道央医療圏域。札幌の地域の窓口としての在宅歯科連携室を設置し、そこをハブに小樽、空知、後志、美唄、岩見沢、室蘭、苫小牧の歯科医師会が道央ネットワークに組して動く方針と聞いた。
それぞれの地域事情があるので、現実は簡単ではないと考える。
会議後、横の北見のO理事にお誘いを受け、意見交換懇親会。
熱い想いを持つ、道東の兄貴と、「生」ビールを潤滑油に「生」の現場の話が出来て、非常に有意義であった。
嚥下には問題なし。(?)
O先生、どうもありがとうございました。
2016年12月2日 十勝歯科医師会写真部(TDPC)忘年会
所属する写真部(通称TDPC)の忘年会に出席。
会場は市内の中華タイ料理店「潮華」にて。
というか、段取り自分でしているのだが。。。
いつも会員が持ち寄って作品ほかスライド投影しながら、酒の肴にワイワイする。今回私もパワポにて、今年を振り返っての出席したいくつかの研修会の様子などとその内容の報告を発表した。 そこで他の先生の意見を交えながらの盛り上がり話が、非常に勉強になるのだ。
このお店は、もう何度も総会や忘年会でお世話になっていて、いつも非常によくしていただいて、マスター、ママさんには感謝です。
タイスキ鍋もとても美味しかったです! ハオツー!?
2016年11月30日 帯広市地域密着型サービス運営協議会
帯広市地域密着型サービス運営協議会に出席。
会場は、帯広市役所12階。
11月も終わりの夜に集まったわけだが、
庁内の暖房切れていて、身も心もピリッと来ました。
(こころは、言いすぎました。。が、本当に寒かったです!)
サービス事業所についての協議会だが、介護職の離職率の話題に。
これからの日本を支える重要な「肝」の問題である。
老後の安心は、働き盛りの安心ごとで、成長発展の一つの担保ではないだろうか?
2016年11月26日 北斗病院地域包括ケア推進セミナー
北斗病院が主催する地域包括ケア推進セミナーに参加。
会場は、十勝リハビリテーションセンターにて。
今回のセミナーでの講演Ⅰは日本介護支援専門員協会会長の鷲見よしみ先生が講師で、演題は、「地域包括ケアシステムに於けるケアマネージャーの役割と今後のあり方について」
鷲見先生は歯科医師であるが、ケアマネージャーを本職に活躍されている方である。講演の中では、地域の現実の中で上手に利用者さんの生活に寄り添う事の大切さを説かれていた。
私も介護保険が始まる黎明期にケアマネージャーの資格をとったが、その後は全くご無沙汰で、わからない事は多々ある。しかし医療介護のキーパーソンがケアマネージャーであり、そして地元の最前線にいるケアマネ―ジャーさんたちの熱意は良く理解している。私たち歯科医療職も今後の日本の人口構成変化に対して、ケアマネージャーとの連携を深め、地域での責務を担わなければならないと改めて感じた。
つづいて講演Ⅱは、日本医師会の常任理事である鈴木邦彦先生による演題、「地域包括ケアシステム構築に向けて~日本医師会の取り組み~」。
日医では、かかりつけ医制度を推進している。
これはドイツの家庭医に近い役割で、大きな規模の病院と診療所の機能分化をより進めていく方針と聞く。今、急性期の病院での在院日数や病床数の国からの縛りは強く、地域包括ケア病床や在宅医療の推進など2025年に向けて大きな変化の時期だ。鈴木先生のお言葉で、健康寿命を延伸し、元気な高齢者が活躍できる社会への転換が必須であるという事には、深く同感した。
また医師会の方針に、「まちづくり」の文言があり、多職種や地域住民との水平的な連携、協働は正しい方向性であると感じた。
では、私たちの日本歯科医師会には、まちづくりへの参画の言葉は、あるのだろうか?
1週間後に札幌にて、北海道歯科医師会の各地域の担当者を集めた在宅歯科事業の協議会がある。そのあたりの熱意と具体的な戦略戦術は、どうなのかを確かめてきたいと思う。しかし、今まで何回か同様の協議会に出席して、地域の現場の声や、北海道歯科医師会による道民に対しての先頭に立って積極的な啓発の要望などを申したが、その声はその時、会議室には響いても。。。
・・・現実は、そんな感じである。
2016年11月26日 北海道障がい者歯科認定医実地研修
北斗病院の地域包括ケア推進セミナーが終了したのが5時半。
冬の季節では、外はもう真っ暗。
「遅れます」とは伝えていたが、いいのかな?という気持ちで十勝歯科医師会館へ向かう。
北海道障がい者歯科認定医の実地研修にかなり遅れて参加。
札幌より北海道歯科医師会担当者、北海道庁保健部担当者、北海道大学八若教授、北海道医療大学斎藤教授の札幌軍団が、十勝に来ての実地研修会。これは認定申請のための研修会だが、私は取得済みで、今回は研鑽目的とともに地元の参加者数の確保要員?の役割もあり。(いろいろとあるんですわ・・・)
一枚のペーパーに事例情報があって、2つのグループに分けてのグループワークに参加したが、結構楽しかった。
他の先生の考え方に触れたり、意見をまじ合わせたり、そういうの好きです。。。
2016年11月23日 在宅医療推進フォーラムinとかち
祝日の午後。風が強く、氷点下!
「住み慣れたとかちで 安心して暮らし続けるために」
~元気なうちから始めよう!サヨナラの準備~というテーマで 在宅医療推進フォーラムが開催された。
主催は、帯広保健所在宅医療専門部会。
会場は、ベルクラシック帯広。
ベルクラシック。。。
結婚式などが行われることも多い会場だが、いわゆる大昔の「玉姫殿!」23年前に私ら夫婦が結婚式をとり行った場所やないか。
歌った後にステージのゴンドラに乗って去っていくアイデアをスタッフさんに伝えると、
「そんな人はいません!」
とあえなく却下された、あの玉姫殿。いまだに心残り。。。
凄い話が脱線して、復旧が難しいのですが。。。
フォーラムは、今年の2月に同じ会場で行われての2回目。
今回も専門職以外の地域住民の方々の参加も盛況で、関心の高さがうかがわれるものだった。会場では、知っている多職種の方も大勢出会ったが、同じ職種との出会いは皆無というのは、ほんといかがなものだろうか?
人生の最期に至る道のりを住み慣れた家で療養することもできるのですよ!ここ十勝でも、医療介護サービスを受けられるようになっているのですよ!という情報を地域で共有していきたいというのが今回のテーマであった。
第一部は、帯広第一病院副院長で、地域の在宅医療を先導される酒井俊先生の事例を交えた講演。とても優しい語り口調にお人柄が現われていた、素晴らしいお話だった。
続いて2部は、専門部会の部会長である更別村国保診療所長の山田康介先生をコーディネーターに助言者の酒井先生、そしてシンポジストに訪問看護ステーションかしわのもりの松山なつむ所長、同じく訪問看護ステーションろらんの宮部夕香里所長でお二人の現場の実情と事例、ビデオを交えた報告を聴いた。十勝の自然のなかで生を感じ、そして最期に寄り添うプロの姿には、感動を覚えた。
「家がやっぱりいいよ!病院では、周りに気を使って、起きたいときにもごそごそできず、消灯まで付き合いで起きていなければならんしね。」と御本人の了解もあってビデオに登場したお父さんの言葉が印象的であった。
そうだよな。。。
北海道、更に十勝での在宅で最期を希望する割合は、全国平均を大きく下回るのが現状である。私の両親も病院のベッドで逝った。その時の状況にもよるものであるが、今は希望するならばなるべくお家でという選択肢もあり、厳しくなったら病院へという事でもいいのですよ、という情報を地域の方に発信し、またそれぞれの人達、家族が少し早い段階から考えることが望ましい、まさに準備を提案している。
2025年を目途に国では地域包括ケアシステムの構築を急いでいるが、そのシステムを構成するのは、医療介護行政職のサポート体制と、地域住民の人達の認識である。
今回フォーラムに参加して、「では自分はどうすべきなのか?」という事を改めて問う機会になったと思う。
他人事では、ない。
2016年11月21日 てんむすの会幹事会
十勝の医療介護行政の有志の会である十勝連携の会
通称てんむすの会の幹事会に参加。会場は、開西病院会議室。
今日の昼に訪問診療で来たよな?
今月12日に幕別町で「看取り研修会」を開催した。
その日は歯科医師会の講演会があって、残念ながら欠席したのだが、その参加者アンケートなどを見て他の職種と話す機会が貴重だという意見が多く、また看取りにおいて経験が無くても、疑似経験を重ねて勉強していく事は、先につながる話が出ていた。
是非次回は参加したい!
行政の人間も含めて地域の現場で働く多職種の集りの「てんむすの会」は、行政や地域住民の相談役機能を実践できないか?という提案には、「みんなで考えよう!」の精神を感じる。
街づくり、いいのではないか?
2016年11月20日 学習療法地域交流会
日曜午後より、社会福祉法人 光寿会の主催する第16回学習療法地域交流会に参加した。会場は、市内十勝プラザ大集会室。
「学習療法」とは、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授を中心とする共同研究チームによって研究・開発された科学的に効果が証明されたものとして唯一の認知症の非薬物療法。
大脳の前頭前野を活性化させることにより、その機能の回復を図り認知症を予防・改善するものであるという事。
音読と計算を中心とする教材を用い、学習者と支援者がコミュニケーションをとりながら行う事で、機能の維持改善を図り認知症も予防される。
学習療法についての簡単な知識はあったが、今回の交流会で施設や住民対象の「脳の健康教室」の実践の様子を 職員の方の手作りドラマや、利用者さんへの対応のドキュメント映像を拝見して、理解が深まった。
まさに読み書きそろばんのちから!
また光寿会の施設職員の方々の「こころ」を携えたプロとしての仕事の姿に、私は非常に感銘を受けた。
職務の中に「愛」を持っていなければ、その仕事の重みは深まらないことに、改めて気付かされる良い機会であった。
最後に理事長の森先生のご挨拶の中に
「映画おくり人がオスカーをとりましたが、利用者さんへの愛情を持って仕事をする職員の方々が、オスカーをとるべきなのです!」
というお話には、胸が熱くなった。
もうすでに両親は無けれども、私も親への恩返しの気持ちを持って、地域での職務に精進したいと思う。
どうもありがとうございました。
2016年11月19日 歯・口腔に関わる在宅療養支援サポート研修会
会館センター部Y理事主幹で、私の担当の地域医療部もコラボ共催した十勝歯科医師会研修会が行われた。
今回は、多職種の方への案内もしての在宅歯科医療連携室整備事業の一環とした。
講師は、東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座の 野村武史教授にお願いし、演題は
「東京歯科大学市川病院における地域包括ケアの取り組み」
会場は、十勝歯科医師会館講堂。
講演では、千葉県市川市の中で中核総合病院の歯科口腔外科の院内患者への対応と、地域への逆紹介などでの包括ケアの取り組みを拝聴した。院内でがん患者等の術前後の連携した口腔ケアの推進や、NSTや呼吸チーム等々の院内チームに参加して責務を果たす取り組み、地域での医院での口腔がん検診の普及活動など、先進的な実践には大変勉強になった。
講演後、懇親会を市内「暁」にて。
野村教授を囲み、和やかな中でいろいろなお話ができたのも大変いい時間だった。
先生のお人柄も素晴らしく、有意義な土曜日午後でした。
この機会を つなげていきたいと思う。
2016年11月19日 高校同窓会十勝支部
少々こいそがしい。。。
午後からの十勝歯科医師会での講演会、そして講師の野村教授を囲んでの懇親会が終わり、その足で市内のバー「ひな」へ移動。
函館ラ・サール高校の十勝同窓会に2次会から参加。
律儀なオヤジ。。。
そこそこの人数の老若「男」「男」、先輩後輩が集っていた。
1次会では同窓会員が経営する市内「平和園」で、宴もたけなわに盛り上がったと想像するが、そんなテンションの人たちへの合流だった。
ま、こちらのテンションもアイドリングは十分でしたが。。
ほとんどが時間は違えど、同じ寮で同じ釜の飯を食ったという一体感となり、何とも言えない家族感が!
充電になりました。
(放電かもしれないが…)
2016年11月17日 帯広市福祉行政連絡協議会
十勝歯科医師会の担当者と帯広市保健福祉部・こども未来部との連絡協議会に参加した。会場は市内「はげ天」にて。
保健福祉部とは、担当事業の関係でいろいろとお世話になっている。口腔機能向上・肺炎予防をテーマとした住民啓発講話で地域交流サロン行脚の旅(?)の門を開いてくれたのは、保健福祉部高齢者福祉課の方々。
9月のおびひろ健康まつりに口腔機能向上の啓発をテーマにコーナー出展をした際には、保健福祉部健康推進課の方々。
そして地域密着型サービス事業所関係では、保健福祉部介護保険課。
順番に回ってきた近況報告(これっているのか?)では、
「保健福祉部にはいつもお世話になっていて、足を向けて眠れません。我が家からおおよそ東北東の方角に足を!」
みたいなことを言ったとか言わないとか。。。
4年間、どうもありがとうございました。
来年度より口腔機能向上プログラムの行政から市民へのサービスの流れが変わることが決まっている。行政が対象年齢の方に健康チェックリストを送付し、返却された内容で評価し、介護予防サービスを受けることを勧奨する。
そこで口腔機能向上サービスは、各協力歯科医院に足を運んでもらい、4ヶ月4回のサービスを医院で受けてもらうシステムであった。
ニーズのある対象市民の数が3,000人強いても、サービス利用に結び付かなかったのは、十勝歯科医師会で窓口として担当した私の力不足もあったと振り返る。
フレイルの予防の観点からは、口腔機能向上の推進は必須である。
今後は、診療室から対象者に啓発し、保険診療内で評価指導する道筋を普及するために来月、日本大学植田耕一郎教授を招いての 地域医療部研修会を開催する。介護予防を医療の枠組みで実施することは可能であるし、来院する患者さんへの責務としてかかりつけ歯科医が実践するのがスムーズではないだろうか?
追伸
昨年まで健康推進課長補佐を務めていろいろと手助けしていただいた小学校の同級生のN女史。
今年、青年海外協力隊でアフリカの地に渡って仕事に従事していると聞く。
元気でがんばっていますか?
2016年11月16日 清川小学校就学前歯科健診
市内清川小学校の来年入学児童の就学前歯科健診に出動。
清川は、帯広市内の南に位置し田園地区。
25kmほどの道のりを運転していく。
後ろに帯同者のS助手さんを乗せて、畑の白い雪を横目に走る~
この小学校に併設する地域センターには、昨年高齢者の方の市民サロンの集まりで口腔機能向上の講話をさせて頂いたことがあり、少し勝手知ったる。
健診前に少し時間があったので、校長先生と談話会?
子供たちのお口の機能の発達、日常の態癖についてお話しさせて頂いた。
最近、自分でも感じるのだが
「話。。。長くないか~?」(オヤジ道まっしぐら!)
健診の方は無事終了しました!
2016年11月15日 道立帯広養護学校 歯科指導
学校歯科医を務める道立帯広養護学校の歯科指導にA主任衛生士とともに行く。
今回が2学期に入って2回目の指導だが、前回と同じく協力歯科医のk先生とk先生(どちらもk!)にお手伝いいただき、帯同k衛生士さんも含めて歯科健診や、指導、事前の保護者の相談事項の回答を行った。
養護学校では、給食後先生がサポートをしてブラッシングがルーチンに行われている。合間に、保険教諭とのお話で、東京都豊島区での小学校で昼食後の歯ブラシ励行を試み、していない教室でのインフルエンザの発症率に有意差があったケースをお伝えし、養護学校の取り組みの素晴らしさを伝えた。
また、九州の小学校で、あいうべ体操の励行で同じく児童のインフルエンザの発症率が低下した例も示し、体操の意義を伝えた。
微力であるが、地域で活動することは、責務と考える。
微力なのだが…
2016年11月12日 十勝歯科医師会・いい歯の日 健口講座
十勝歯科医師会のいい歯の日週間での公衆衛生イベントとして行われた「いい歯の日 市民健口講座」に出席。
会場は十勝歯科医師会館講堂。
因みにこのいい歯の日(11月8日)は、十勝歯科医師会の大先輩が活動を始めて、それが日本歯科医師会に選ばれて全国活動になったと聞く。(いい歯の日 あるある)
今回のテーマは、日本人の死因第3位となって、盛んに対応の必要性が叫ばれている「肺炎」を焦点に、歯科医師と医師を講師に2部構成で市民対象に開催された。
第1部は、大阪大学歯学部顎口腔機能治療学講座の野原幹司准教授を講師に演題は、「食医のススメ~最後まで口から食事を楽しむために」で行われた。
野原准教授の関西人の軽妙なユーモアを交えたトークで、市民の来場者にわかりやすいお話しをいただく。野原先生は、7月にも北海道栄養士会十勝支部の研修会でここ十勝でお話しを聴く機会があったが、この分野を引っ張る優秀な人材であることがよく理解できた。
つづいて第2部は、地元の帯広厚生病院の呼吸器内科の山本真副院長による講演。
演題は、「肺炎:最近の診療の実際」であった。
気管から肺の解剖的説明と、臨床でのレントゲン写真や、CT写真の解説、感染性肺炎や間質性肺炎の説明、診療のガイドラインなど詳しいお話しで、大変勉強になった。
1.2部通して、口腔機能の活性化の意義、口腔乾燥の予防、咀嚼できる口腔環境の整備、飲み込み機能の低下に対して食形態の工夫、肺炎球菌ワクチンの有用性、そしてインフルエンザワクチンの併用、口腔内の肺炎球菌の存在と、口腔ケアの有効性など今回の2部構成は、まさにひと粒で2度美味しい企画であったと思う。
もう少し歯科医師会員の参加があればとも 思ったが。
機会は大事にすべきと考える…
2016年11月12日 北海道歯科衛生士会十勝支部記念祝賀会
午後からの「いい歯の日市民健口講座」が終了して、時間が少しあったので先生2名と道中道草?北の屋台に立ち寄り、懇談していると、「あれ?時間ですよ!」という事で、移動する。
北海道歯科衛生士会十勝支部設立10周年記念祝賀会に出席。
会場は、市内ガーデンズホテルにて。
歯科衛生士会には、担当事業等でもいつも大変お世話になっており、また非常に勉強熱心な姿にこちらも学ばされる事しきり。
テーブルでいろいろとお話しを聴くと、平成3年に十勝の歯科衛生士の集りを始めて立ち上げ、そのご苦労や、10年前に北海道歯科衛生士会の下部組織に参入の道を選んだこと等、私もその当時の見聞きした話を思い起こしながら、歴史に寄り添う。
また、「口腔機能向上」という言葉が初めて登場したのがその時と聞き、その後の歯科衛生士会のその分野への取り組みには敬意を表し、歯科医師の行動については自問自答が必要だと思う。
2次会は市内のジャズバーにて、殆んどジャズを聴かず施設衛生士さんの仕事の説明を聴き、非常に有意義な懇親会となった。
これからもよろしくお願い致します!
2016年11月7日 帯広地域訪問看護ステーション運営委員会
北海道総合在宅ケア事業団が道内で運営する中の帯広地域訪問看護ステーションの運営委員会に十勝歯科医師会より出向参加。
会場は、帯広市保健福祉センターにて。
帯広の訪看ステーションは、24時間体制ではなく、訪問看護師の人材確保は、大変であるとのこと。勤務対応時間を利用者さんに了解を取ったのち仕事を進めており、少しでも長く自分の家で過ごせるようにとのスタンスで地域で対応している。
頭が下がる思いです。
2016年11月2日 帯広十勝三師会
帯広十勝三師会に参加。
会場は十勝歯科医師会館講堂。
三師会は帯広医師会、十勝医師会、十勝歯科医師会、十勝薬剤師会で構成され、数年前から活動を再開させ、毎年各会が主幹となって講演会を行っている。
昨年から講演会の後その場で懇親会に移行の形が取られ、今年は十勝薬剤師会が主幹で、「災害での対応」をテーマに帯広市、十勝総合振興局の行政の方による先の台風被害での報告、今後の課題、そして宇野薬剤師会長による北海道薬剤師会の熊本地震での現地への薬剤師派遣と活動報告のお話を聞く。
全国で5台ある薬剤師の移動車両MP(モバイルファーマシー)について説明があり、利点欠点等の説明を受けた。緊急の時に動ける人材と仕組みの育成は、どの職種に関しても必要なことなのだ。
参加者には高校の同窓も数名おり、親しくしていただき感謝。
多職種とのつながりは、今後絶対必要なことだ。
同じ職種の小さな枠組みの中で論じていることのみでは、社会の中での自分たちの責務を俯瞰で観ることが出来ないと感じる。
2016年10月29日 北海道顎顔面矯正勉強会
第1回目の北海道顎顔面矯正勉強会に参加。
会場は、札幌市白水社セミナー室にて。
この夏に参加した鹿児島市開業の黒江和斗先生の提唱する小児期の顎顔面矯正セミナー。その北海道の受講者が、定期的に勉強会を重ねていこうという事になり、今回第1回目!
主幹の札幌市のⅠ先生は、私よりずっと年下であるが、非常に熱意と覚悟を持って臨んでおられ、尊敬の念を抱く。
顎顔面矯正治療法は、鼻上顎複合体の劣成長に対してアプローチするもので、単に歯並びの改善だけでなく、呼吸環境が改善し、健康な身体つくりに寄与する治療である。
黒江先生の子供たちの身体を作る!の考えを参加の先生は皆賛同、理解しているので、その後の懇親会でも話がお互いわかりやすく、有意義な時間に、ビールは進んだ?
2016年10月27日 帯広市教育委員会との協議会
帯広市教育委員会の方々と十勝歯科医師会執行部公衆衛生担当者、帯広会幹事での協議会に参加。会場は、市内はげ天にて。
担当する地域医療部は、帯広市では保健福祉部との関係性は強く、今回の教育委員会との接点はない。
しかし、オーラルフレイル予防に関して、しっかりとした口腔環境、機能の育成は、乳幼児期、小児期からの食習慣が大きく関与する。
学童期においてむし歯予防も大切だが、顎の成長や機能の育成に対して、食育を通して歯科医師会と学校教育現場で認識を共にし、具体的な指導の必要性を申した。懇親の際に順番にスピーチタイムがあり、そこで「申した」のだが、宴席にふさわしかったのか否か??
しかし、今回でこの協議会参加は最後となるので、せつせつと早口で・・・
2016年10月25日 帯広健康まつり 第3回運営委員会
今年の第31回目の帯広健康まつりの第3回運営委員会に出席。
会場は、帯広市保健福祉センターにて。
今回の委員会は、9月の実施後の報告、確認会の内容であった。
十勝歯科医師会の出展を担当して4年目。
最後の健康まつりが終わった。
この4回自分としては、地域のイベント参加の中で、住民の方へ啓発 情報発信の機会と、強く捉えての担当であった。
いろいろな思い出が、走馬灯?ほどではないが、思い起こされる。
個人的には、まあよくやったかなと、ひそかに安堵。
来年からは、次期担当者にエールである。
スタッフとして協力いただいた会員の先生、衛生士会の方々には、こころより感謝いたします。
ありがとうございました。
2016年10月20日 日本成人矯正歯科学会 秋季学会セミナー
日本成人矯正歯科学会の秋季セミナーの帯広サテライト会場に参加。
私は非会員なのだが、今回帯広サテライト開催をご尽力されたF先生のご案内もあり、聴講となる。
東京八重洲の講演会場の様子を、大阪梅田と北海道の函館、そして帯広へ生中継。函館会場の担当は、F先生の同期で友人のM先生。
一度スタディグループ火曜会の講師として帯広にお出でいただいたことがあるM先生だが、唯一の北海道二会場開催のお二人の先生のパワーには尊敬の限り。
今回のセミナーのテーマは、
「矯正治療と外科処置のコラボレーション~コルチコトミーを中心として」
東京歯科大学歯科矯正学講座講師の西井 康先生と同じく
東京歯科大学口腔顎顔面外科講座講師の渡邊 章先生のお二人の講演にて勉強する。
東京歯科大学の先進性、凄い!
コルチコトミーとは、矯正治療において、歯列の拡大や歯牙の移動に対し、顎骨の外科的アプローチを併用していく概念である。
PAOOのケースなどは、歯科雑誌で目にすることもあったが、上下顎骨の前方移動術のオペ映像などを拝見し、貴重な勉強の機会となった。
どうもありがとうございました。
2016年10月16日 日本歯科医師会研修セミナー
日曜日、早朝に帯広を出発。
依然として台風の影響でJR石勝線が不通で、札幌への交通手段が、都市間バスか自家用車しかない今である。
しかし快晴で気持ちよく高速道路を西へドライブ!
今回は、健康長寿社会を支える歯科医療というテーマで全国各地を行脚しているセミナーが、札幌の北海道歯科医師会館で開催。
口腔ケア・リハビリで著作を拝読し、クルリーナブラシの開発者で「食べられる口づくり」の黒岩恭子先生が講師。
前日、土曜日仕事が終わってからの午後より病院主催の地域セミナーやら、夕方の歯科医師会での保険シンポジウムやら、最後に市内ホールでの娘のピアノ発表会やら、そして遅い夕食に少々お飲みになったやら(?)なんだかんだこなしての翌朝だったが、
今回は出席すべきと心に決めていた。
一期一会!
(女房は、少々あきれているけど。ま、いつものことか)
まずはポジショニング!
そして体の緊張をとる事!
保湿して、汚れた唾液、痰を絡み取る。
うるかして浮かしてからみ取るを繰り返す!
そして、咽頭での汚れを絡み取る。
吸引では乾燥を助長させるのである。そこは、モアブラシで!
「ブラシ売れてもわたしには1円も入ってきませんから!」
(黒岩先生談)
そうすると、きれいな唾液が出てきて、咳反射が腑活される。
先生のDVDを持っているのだけど、やっぱり「生」で聞くのはえらい迫力があった。ライブ感って言うやつである。
(やつ・とかすみません)
2016年10月15日 北斗病院地域包括ケア推進セミナー
土曜日午後に開催されたH28年度第4回・北斗病院地域包括ケア推進セミナーに参加。
会場は、十勝リハビリテーションセンターにて。
今回の講師は、宮崎県の薬剤師で、全国薬剤師・在宅療養支援連絡会理事である萩田均司先生。演題は、
「地域包括ケアシステム構築における薬剤師の役割 ~地域の健康サポート薬局として~」
医薬分業が進んだ今、薬剤師が多職種との連携が苦手な職種であることや、患者さんのお薬の飲み忘れ(飲み残し)が大きな問題であること、嚥下の問題で錠剤、カプセルが上手に飲めないケースでのとろみやゼリーの利用や簡易懸濁法、かかりつけ薬剤師としての地域での機能などを熱く語られた。
在宅訪問薬剤師としての立ち位置について、孫子の兵法でいう兵站を担い、参謀である医師、前線での看護師と連携をとっていく話は納得。またやはり連携先は、医師だけではなく、ケアマネージャーとの連携が鍵ということも良く理解できた。
視野について、倍率の違うレンズを持つことが必要であることを力説された。マクロレンズは疾患を見る。標準レンズでは認知症や肺炎、易転倒性などその方を見る、そして広角レンズでは家族、地域、ケアへのアクセス、ケアの継続性、包括的ケアなどを見るとお話しを。
薬剤師の先生のお話しを聞く機会は今まで数えるくらいしかなかったが、今回の参加ではとても良い研鑽となった。
11月に地域での三師会(帯広医師会、十勝医師会、十勝歯科医師会、北海道薬剤師会十勝支部)の研修会があり、今回は薬剤師会が主管する。こちらも楽しみである。
3つのレンズの話、私も参考にしたい。
2016年10月9日 食べるたいせつフェスティバル
コープさっぽろ主催の地域イベント「食べるたいせつフェスティバル」の十勝歯科医師会ブースの運営お手伝いに参加。
会場は、音更町アグリアリーナ。
このイベントは、十勝振興局などの行政から、飲食店や地域の団体、高校生まで「食」をテーマに物販や展示の各ブースが来場者に対応するお祭りであるが、数年前から十勝歯科医師会も参加しており、今年も真っ赤な歯科医師会ハッピを着ました。
来場者に対して専門的なこととしては、歯科医師会の住民サポーターである「8020推進委員」の皆さんに咀嚼力判定ガムにて対応と指導をしていただき、我々会員ハッピ組(と言っても6人しかいないのだが)は、アンケートに記入してもらって、歯ブラシ進呈する流れの担当。それでも込んでいるときは、チャッチャやっていかないとまず~い状態に。
でもこのフェスは、いい感じです!
そしてこういう活動も、地域では大切です。
2016年10月5日 在宅医療推進フォーラムインとかち会議
帯広保健所が11月23日に主導して開催する「在宅医療推進フォーラムインとかち」の運営会議に参加。
会場は、十勝総合振興局。
これは今年2月に開催された在宅フォーラムの続編であり、行政が地域での在宅医療の推進、そして在宅またはそれに準じる施設での人生の終わり方の選択肢を地域住民と考えていく機会とする企画である。
2025年問題。やがて高齢者の方の増加で、病院のベッド数が賄いきれなくなり、地域包括ケアのもと在宅にて療養できる環境の整備のための今回の流れである。
色々な関係職種の方々が参加し、そして現場の声を聞くことが出来た。行政としては住み慣れた我が家での「お一人さま」の事例を提示したかったようだが、現場に携わるプロの意見とは齟齬が生じた。
ぎりぎりまで自宅で生活し、もはやというならば病院に行く、それが現実的であるし、24時間対応の訪問看護ステーションの存在が、在宅での看取りの屋台骨になるのだという事を学んだ。
以前グループホームでのお看取りに移行するであろう患者さんのお口のケアに携わった経験はあるが、最期までと言う事にはならなかった。これからを見据えて、考えていかなくてはと思う。
フォーラムは、十勝の現状とこれからを見据えた一歩になると思う。
2016年10月1日 恩師の展覧会
小学校の時の担任の先生だったH先生が、今回絵本作家のご主人とともに絵本を出版した記念の展覧会の案内をもらう。
そこで土曜日夕方、挨拶に伺う。
先生は、その後校長先生まで勤めあげられ、数年前に退職された。私たちを担任したのが、卒後教員初めての教え子だったらしい。
田舎の学校で、クラスは2クラスしかなく、みんな保育所からずっと一緒の仲間がほとんどだった。
当時の学校では、田舎という事もあって今みたいな問題は、殆んど無かったと思う。休みの日でも先生は児童につきあってくれ、親たちも先生への敬意を持っていた。
「幾つになったの?」
「もう少しで50歳です。」
今回先生とお話しして、絵本の題材が高山に住むナキウサギの物語として、ご自身の教員生活を振り返り、子どもたちへの指導に対しての反省も込めての創作でしたとお聞きする。
「がんばりなさい。」と言う事ばかりで、良かったのだろうかとも話された。先生の想いに立ち入ることはできないが、私は教え子としてそれで良かったのではないでしょうか?と心で思った。
ご主人のH先生に絵本の表紙の裏に挿絵を描いていただく。
その間少しお話しが出来たのも良かった。
山を愛し、動物を愛し、そして故郷を愛す。
素晴らしいご主人である。
どうもありがとうございました。
2016年9月28日 十勝連携の会幹事会
医療介護の多職種有志の会である十勝連携の会の幹事会に出席。
会場は、開西病院会議室にて。
会では11月に幕別町を会場に「看取り研修会」を企画している。しかし、残念ながらその日は、十勝歯科医師会でのいい歯の日週間でのイベント、「肺炎予防講演会」が開催されるので、欠席。
日程上、今回の欠席は仕方がないが、歯科医師として在宅でのその人の人生の最期に寄り添える仕事ができる環境に到達していない自らに忸怩たる思いはある。
2016年9月22日 十勝歯科医師会写真部家族野遊会
所属する写真部(通称:TDPC)の家族野遊会に参加。
会場は、帯広よりバスで移動し豊頃町へ。
いつもながら準備担当をしたが、それも楽しい想いで。
今回の参加者は例年より多く、マイクロバスは補助いすを出すほどに。
道中終始、和気あいあいがいい感じ。
十勝川が太平洋にそそぎ込む河口、大津海岸では先の台風の影響で、川幅が大きく広がり、自然の驚異の爪後を望む。ハルニレの木でも、冠水後の足元の緩さに再び爪痕を知る。
恐らく鹿であろう一頭の足跡を発見。何を思い、どこを目指したのだろうか?
昼食は豊頃ロイヤルホテルの野外焼き肉会場にて、宴る。。
ゲームでは進行を仰せ遣い、いつものゆるゆる司会。(ゆるゆる歯科医ともいえるか?)
バスの運転手さんが、偶然にも患者さんであって、お話しできたのもまた良かった。
皆さまどうもお疲れさまでした!
2016年9月21日 帯広市介護支援専門員連絡協議会学習会
帯広市介護支援専門員連協の学習会に出席。
会場は、帯広市グリーンプラザにて。
学習会のテーマは、「美味しく食べるためのケアマネジメント」 3人の講師(歯科医師、歯科衛生士、栄養士)がそれぞれの観点でお話しし、その後テーマでの自由なグループワークを行い、いくつかのグループで発表、講師が論評で終了の流れ。
私は、「食べる飲むのメカニズム」をテーマに、口腔生理、機能の解説を「歯や口」・でなく「早くち」で行う。
少し時間が押してしまうが、個人的には走り切った感はある。
しかし、伝えると伝わるは違う!ことを、また今回も振り返ったりして。。。
今回いろいろとやり取りいただいた、ケアマネ連協のsさんには、大変お世話になりました。参加頂いた方々の勉強への意欲は、こちらも感銘を受けました。 どうもお疲れさまでした。。。
学集会資料をPDFで見る(216KB)
2016年9月4日 おびひろ健康まつり
昨夜の道東三歯会の懇親会でそこそこ飲んだ翌朝。
健康的とはあまり言えない状態で、それでも気をはって目覚める。
今日は「帯広健康まつり」です。。。
「やや不健康な感じで臨む健康まつり?」
果たして臨むスタンスは、いかがなものでしょうか?
今年で31回目のそのイベントは、各職域や市民団体が、「健康」をテーマに来場者に対応するものである。
会場は、帯広市保健福祉センターにて。
今回十勝歯科医師会では、「健口づくりで肺炎予防!」と言うテーマで、口腔機能チェック・舌圧検査、口腔乾燥検査、口腔内細菌観察、歯科衛生士会協力による口腔機能向上・衛生指導そして分野に分けての相談コーナーなどの各ブース展開した。
口腔機能の低下、衛生環境の悪化と全身への関係の啓発活動を主眼においての取り組みであったが、事前の準備から協力の先生に色々と手伝って頂いて無事終了することが出来た。
担当者として今年でかれこれ4年め。
片づけを歯科医師会館に戻って終わると、なんだかホッとした。
「終わったな。。。」
今までもそうだが、ひと仕事終わった後には、なぜだかラーメンを。
自分に少しだけ、ご苦労さん・みたいな?
今回ご協力いただいた会員の先生、衛生士会の方々そしてサポートいただいた業者の方々には、心より感謝申し上げます。
2016年9月3日 道東三地区歯科医師会連絡協議会
土曜日午後より道東三地区の歯科医師会連絡協議会に出席。
釧路、北見、十勝が毎年持ち回りで会場を用意し協議会を開催している。41回目の今年の開催主幹は、十勝歯科医師会。
会場は帯広市内のアパホテル。
協議事項では、北海道より北海道歯科医師会が委託を受けている在宅歯科医療連携室事業の項目があり、そこで意見を述べるのが任務となった。
委託事業を受け持って進めているのは現在、十勝、釧路そして函館歯科医師会で、今年度に旭川歯科医師会で整備がなされ、次年度は北見歯科医師会との話が出ているが、その準備すり合わせが進んでいないとも聞く。
私としては、担当事業での現状報告、課題、これからの展望を現場の声として伝えたつもりである。
この事業を担当して4年間。私なりに解った事は、目的のために地域で柔軟に対応できる「自由度」の必要性を北海道並びに北海道歯科医師会は許容することが必要ではないだろうか。
事業を進めるのが目的でなく、事業によって地域の在宅を中心に複合的に歯科医療が多職種と連携し、住民の利益となる働きが着実に拡がることが目的である。当たり前のことなのだが、いままで、札幌本部と地域の現場では、その考え方にたびたび齟齬が生じている。
今回の台風での甚大な被害の中で札幌より交通の便が悪化した今、いらしている北海道歯科医師会の三役には、礼を尽くしたいが、それはそれとして、上述の問題をどこまで理解されているのかは、少々疑問が残る。本気感、どうですか?
今年の初めに北海道新聞で特集された医療介護の地域連携例「北見モデル」の記事で取り上げられていたM先生が会議にいらしたので、個人的意見としてその特集内容の解説を突然お願いしたのは、先生には非常に申し訳なかったのだが、会議後も丁寧に裏話も含めてご教授いただけたのには、恐縮だった。
職種の連携のためには、並列で語り合える知り合い感と、熱い思いが必要であり、委託事業で回りくどい四角四面の取り決めごとよりも、ずっと手っ取り早いものであると、現場の人達が一番知っているのではないだろうか?
来年3月でこの事業の私の任期は終わり、後継の担当者が引き継いでいくことになるが、地域に生きるものとしてお手伝いを継続したい!
そんな気構えです。
2016年8月27~28日 日本包括歯科臨床学会・神戸大会
日本包括歯科臨床学会に参加。
会場は、神戸市国際会議場にて。
羽田空港より神戸空港に降り立ち、ポートライナーですぐの市民広場駅に直結した会場であった。
テラスの道産子フェアを横目に・・・
とにかく暑いです!
2日目午前の大阪大学口腔分子免疫制御学講座・予防歯科学講座の天野敦夫教授の講演は、大変勉強になった。
歯周病原菌のレッドコンプレックスの中でもPg菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)の悪度が群を抜き、その中でも細菌表面の繊毛が2型のパンチパーマ型(と呼んでいた。さすが大阪人表現!)の悪さがきわめているというトークに笑!
歯周病を罹患するオッズ比は、44.4!
血液中のヘム鉄を細菌は好物とし、歯周ポケットの内縁上皮の出血を止めることが予防歯科学の必須事項であるとの話は、診療室でももっと啓発すべき事項。
宿泊は三宮であったが、土曜日夜に市内で開業している大学同期の旧友W君が、遊びに来てくれたことには感謝!
6年振りの再会、懐かしいぞ!
元気でまた頑張ろう!との勇気をいただく。
久々に私も妖しげな関西弁を連発!
どうもありがとうございました。
2016年8月25日 帯広市地域包括支援センター運営委員会「等」
帯広市地域包括支援センター運営委員会並びに帯広市地域密着型サービス事業所運営協議会に歯科医師会より出向参加。
会場は帯広市役所10階会議室。
行政の担当は、保健福祉部の高齢者福祉課と介護保険課となる。
今回は、報告事項で7月に行われた審査会の報告を行う。
その部分は、行政が原稿を用意してくれて、
ありがとうございます。(ほとんどアドリブ封印!)
2016年8月19~21日 顎顔面矯正セミナー・後半戦
7月の前半戦に続き顎顔面矯正セミナー[2]が始まる。
講師は、鹿児島市の黒江和斗先生。
会場は札幌市アスティ45の12階ACUにて。
「子どもたちの笑顔と輝く未来のために・・・」が顎顔面矯正治療に臨む私たち歯科医療者の最大目標である、と 黒江講師の言葉。
鼻腔(通気)環境の改善に上顎骨の成長誘導が顕著に効果を表す事に医療の意義を深く感じ、また歯科医療者であるこれからのライフワークとして取り組んでいきたいと考える。
気道、姿勢そして呼吸そして睡眠の質。
スキャモンの成長曲線で表される上顎骨の成長は、神経型に分類され5歳から10歳にかけて前下方への発育のピークにたどり着く。つまりその時期に、上顎の成長サポートが行えれば鼻腔や気道の環境は非常に良くなりしっかりとした呼吸ができる健康な身体つくりの第1歩を上手に踏み出せることになる。
これらの意味を地域に発信していく責務を私は感じる。
鉄は熱いうちに打て!
まさにその時期を逃してはならない
と言う事であろうか。
ちなみに下顎骨の成長は前述の成長曲線では、一般型に分類され 上顎骨の成長がピークになってから中学生から高校生にかけて 身長の伸びのスパートと同じくして下顎は下方に発育し、人は長い顔となる。
この話を2階建ての住宅になぞらえるならば、1階である上顎骨の間取りが小さい部屋の天井は高くなり、その分2階である鼻腔の床が上がり天井までのスペースが小さくなり息苦しい小部屋になってしまう。
そうして鼻呼吸の苦しさから口呼吸習慣が身についてしまうという事である。
早いうちのリフォームが、住みやすさの改善につながる。
(私は、住宅メーカーの人みたい?)
これは非常に大事なことなのにあまり目が向いていないのも事実。
子どもたちの明るい笑顔のために・・・
。。。こころに響きました。
2016年8月7日 帯広市七夕まつりライブ
七夕祭りの広小路アーケード街会場にて、居酒屋だんらん亭のお客さんフォークライブにベースにて参戦した。
数日前から7月中・夏日0を覆す気温上昇の毎日となっているが、この日も夏真っ盛りの日曜日だった。
演奏の評価は?
さあ~どうでしょ~??
2016年7月30日 北海道栄養士会医療栄養士協議会地方研修会
北海道栄養士会医療栄養士協議会地方研修会(十勝)に、外部参加する。会場は、帯広市道新ホールにて。
今回参加させていただいたのも、昨年から始まった歯科医師会と栄養士会の連携に端を発している。
研修会は、「食」にかかわる職種が連携して患者さんに対応するための勉強会で、最初に
「高齢者の慢性期の摂食嚥下障害に対する食支援」と言う演題で、 札幌市の麻布脳神経外科病院リハビリテーション科言語聴覚士の源間隆雄先生による関わられた症例の報告と考察をもとに、「食」に関わる職種が、お互いを知りながら関わること。
そして、おこなっている「ケア」を、行う「リハビリ」に変えていけるか、手間をかけないリハビリを毎日コツコツと継続していけるかという事をキーワードとお話しされていた。
源間先生は、10年前に稚内でお仕事されていた頃、神奈川県の歯科医師黒岩恭子先生に指導を受けたことが宝物と申されていたが、私も黒岩先生の著作で「食べられる口つくり」を知り、口腔リハビリという概念を解釈させていただいた。
世の中は、つながっているものと、ほとほと感じる。
続いては、「認知症の方の摂食嚥下リハビリテーション」の演題で、 大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学教室准教授の 野原幹司先生の講演となる。
今月初めの東京での睡眠歯科学会セミナーでお話しを聞いた奥野先生の上司の先生。教室のテーマは、「3つのS」、スピーチ・スリープ・スワローとお聞きしたが、今回のテーマは、まさにそのスワローである。
キュアからケアへ、訓練から支援へと言う視点で、認知症の病態に沿った支援をすることを学ぶ。
4大認知症には、アルツハイマー型、脳血管型、レビー小体型、前頭側頭型があるが、今回アルツハイマー型とレビー小体型の病態とそれに沿ったケアのポイントを大阪人の軽妙なトークを交えて楽しく学んだ。つまり、ひとくくりに認知症と言ってもタイプが違い、それを知っていないと効果的なケアにつながらないこと。
また、脳卒中の回復期のケアとは全く違うスタンスで臨まなければならない事を強調される。
野原先生は、11月のいい歯の日週間で十勝歯科医師会の市民向け講演会の講師にもお呼びしている先生である。
11月もこりゃ、なかなか楽しみである!
最後になるが、会場には、栄養士会員の方超満員で、歯科医師会の講演会とは対照的な印象を受けたのだった。さびし。。。
2016年7月29日 帯広保健所との意見交換会
通常、歯科医師会の関係では担当の在宅歯科について帯広保健所とはつながりが多いが、今回別件にて意見をもとめられ、昼休みに当診療室にて担当者がいらしての意見交換会となる。
管内のある自治体の中学生を対象に食生活とかみ合わせ、特に前歯の被蓋(上下の前歯のかぶさり関係)について調査したとの事。食生活とかみ合わせの関係から、十勝住民に対して口腔保健活動につながればと言う事で、意見を聞かれる。
保健行政では、子供たちのむし歯予防でのフッ化物洗口活動に積極的で、近年の成人歯科健診でもむし歯と歯周病に対してが中心となっている
それからすると、今回の形態と機能の視点で意見を求められたことには、正直感動!技官のⅠ先生には、敬意を。
上下顎骨の遺伝的な骨格形態とともに後天的な顎骨発育を阻害する要素は、様々ある。中学生の食事は、身体を作る上で重要な問題。それまでの生活での食生活と骨格の関係を調査することには意義が多い。しかし住民への必要な指導は、乳児期からがスタートなのだ。
離乳期からの食習慣は、口腔機能や顎骨の発育を推進する。
最初は手掴みで食物を口に運び、唇で一口量を覚え、咀嚼において舌の運動が、上顎の発育を促している。
幼児期からの食習慣では、前歯をしっかり使う事が重要で、上顎の前下方発育は、下顎の発育も誘導する。何事も最初が肝心なのである。
また日常生活においての態癖も顎骨や歯列の形態異常に大きく関与する。そして重要なことは、しっかりとした口腔環境のもとで、鼻呼吸の習慣を獲得しているか?と言う事に尽きる。
このHPでは、このような事を何度も記述している。
今までの自己研鑽の中でも、教えを受ける先生の視点は、みなその方向に集約されているように思える。当診療室においても、その方向性の活動をしなければとならない。
これからの歯科医療のメインストリームと言えるのでは。
そして今回行政の方とこの分野でお話しできたことは、自分にも非常に勉強になりました。
どうもお疲れ様でした。
2016年7月28日 岡崎好秀先生を囲む会
北海道養護教諭大会が帯広市にて開催され、その特別公演に前岡山大学歯学部小児歯科学講師で現モンゴル健康科学大学客員教授の岡崎好秀先生が演者を務められた。
岡崎先生は、5年前に十勝歯科医師会の学術講演会講師にて十勝にお出で頂いた経緯もあり、今回有志による先生を囲んでの懇親会が開かれた。会場は、市内ダイニングふるやにて。
日本全国をまたにかけて講演等の活動にご活躍されており、道東地区には昔からのお知り合いもいて(浜中町のムツゴロウさんの施設の関係の方とか)好きなところと聞く。
懇親会では、先生の楽しく幅広い見識のあるお話しをお聞きし、終始笑いの連続。
身体も大きいが、心も大きい先生のお人柄には、感服しきり。
どうもありがとうございました。
2016年7月21日 帯広健康まつり運営委員会[2]
9月に開催の帯広健康まつりの運営委員会に出席。
会場は、帯広市保健福祉センターにて。
十勝歯科医師会の担当は、9/4の午前中の時間で多目的ホールでブース展開。
去年もこのまつり担当したのだが、記憶が抜けている所多々あり。
記憶を補い、滞りなくと、自分に申す。
2016年7月16~18日 顎顔面矯正治療セミナー[1]
今年の夏の気合いのセミナーの前半戦に参加。
講師は鹿児島市開業の
矯正歯科専門医・黒江和斗先生による「顎顔面矯正治療セミナー」
会場は、札幌アスティ45研修室にて。
セミナーの主題は、上顎骨の劣成長の改善による口腔の発育健全化並びに口腔の上部にある鼻腔容積の拡大と口腔後方にある気道容積の拡大による通気の向上で、しっかりとした呼吸環境を整えることに主眼を置く。
しっかりとした呼吸、鼻呼吸は睡眠障害の予防につながり、睡眠時無呼吸症候群の予防や、アレルギー疾患に対しての効果を発揮することが期待できる。
まさに「健口から健康へ!」である。
今回のセミナーで、その概念と、世界の潮流(海外ではこの概念に基づく研究報告が山のようにある)を知り、そして具体的にどう治療法を駆使していくかを学んでいきたいと考える。
初心に戻って、吸収していきたい!
2016年7月13日 帯広市地域密着型サービス審査会
帯広市地域密着型サービス事業所の審査会に十勝歯科医師会から委員として参加。会場は、帯広市役所会議室にて。
事業所を運営していく審査ポイントには、理念や医療との連携、地域との連携、スタッフの研修などいくつかのポイントがある。
地域との連携では、町内会の会議に施設のスペースを利用して頂いたり、
子供達が入所の高齢者の方とふれあいの場を作ったり、地域の理解と認識の共有を進めていかなくては、これからの福祉は成り立っていかないという事を、あらためて勉強する。
どうもお疲れ様でした!
2016年7月9日 日本睡眠歯科学会セミナー
日本睡眠歯科学会のエキスパートセミナーに参加。
会場は、東京・秋葉原コンベンションホールにて。
今年より睡眠歯科学会に所属することになったのだが、今回初参加。睡眠時無呼吸の対応、予防も含めて、小児期からのしっかりとした呼吸環境での睡眠への寄与を切り口としてとらえている。
太田睡眠科学センターの小児科医師の加藤先生のセッションでは、睡眠障害での小児発育についての内容を聞く。
人は人生の1/3を眠って過ごす。
成長・発育に伴い睡眠の質と量は変化していく。
加齢に伴ってレム睡眠の量は減っていく。夢を見るときであり、歯ぎしりをするときが、レム睡眠のお時間。そこがしっかりとしていないと、ノンレム睡眠の睡眠深度が浅くなる。
また、睡眠は、記憶と認知機能(学習)にとても重要である。
睡眠不足は脳の海馬の活性が著しく低下し、記憶が障害される。
そして脳の前頭前野の活動も低下させるために、意欲、集中力、感情の制御が低下するという。睡眠障害は、小児期の「多動」の誘因となる。
小児での睡眠時無呼吸症候群は、大きな問題である。
それは1~4%の頻度で発症するという。多くの場合はアデノイド、扁桃の肥大によることが多い。扁桃の肥大は、成長とともにおさまっていくことが期待できるが、上顎・下顎の劣成長や、下顎の後退は、上気道の狭窄を起こし、そこは歯科で対応していく問題だ。
呼吸の障害があると、小児、成人含めて、呼吸を改善する反応として 胸腔の内圧が低下し、覚醒状態となる。そこで喚起が再開すると再度 入眠となるが、そうならなければ就寝中にたびたび目が覚める睡眠の断片化となる。
また、血管系では静脈の還流が起こることで成人ならば頻尿、小児ならば夜尿を引き起こす。
自律神経系では、交感神経優位となり、高血圧へ。
また体内の炎症細胞の活性化が引き起こされると、糖尿病や肥満の誘因となる。
別のセッションでの大阪大学歯学部の歯科医師である奥野先生のカナダ留学を通しての睡眠障害への研究は、大変興味深いものだった。私が持っている書物の作者だったと言う事に、後から気付く。
今後さらに研鑽とそれを具体的に臨床にフィードバックできるように努力したい。
「睡眠」は、興味深い。
自分が睡眠不足なのに…
2016年7月5日 帯広健康まつり運営委員会[1]
9月4日に開催される帯広健康まつりの運営委員会に十勝歯科医師会より出向参加。会場は、帯広保健福祉センター。
ぎりぎり到着で、ふ~。。。
今回は31回目のイベントであり、運営は例年と同じく、医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師会、臨床衛生検査技師会、栄養士会、市民団体そして保健福祉部の健康推進課と子育て支援課からなる委員で構成される。。
医師会のA先生が委員長として、今回のイベントのテーマ決定の議題では、「肺炎予防!とかはどうでしょうか?」との折角のご提案があったが、結論としては、あらかじめ行政で2つの言葉が用意されており、その流れで進む。打破できず。。。(まあ・いいのだが。。。)
オリンピックイヤー(かなり意識している感じだったが)なので、
「みんなで目指そうそれぞれの健康金メダル!」
・・・
十勝歯科医師会のブースでは、委員長の肺炎予防!に乗っかりますよ。
2016年7月1日 十勝歯科医師会・在宅歯科医療連携推進委員会
十勝歯科医師会が、北海道より委託されて進める在宅歯科医療連携室整備事業の今年度1回目の「在宅歯科医療連携推進委員会」の開催を担当した。(う~ん、名称やっぱり長い!)
委員は、医師会・薬剤師会・看護師会他医療介護の職能団体から参加をお願いしている。
通常は9月に行うのが筋なのだが、今回札幌の北海道歯科医師会より、7月に行うべしとの指令が。。。4月に今年度はじまって、7月始まって開催っていうのは、いかがでしょうか?
ま、野暮なことはおいといて、今回の委員会では、事業の発信や、地域住民を巻き込んだ活動、周術期の歯科の連携などの意見交換となる。
また、公衆衛生イベントでの舌圧計測実施についても委員への説明を行った。
委員の皆様には、お忙しいところどうもありがとうございました。
その後懇親会に移り、和やかに…
2016年6月30日 帯広保健所担当者との意見交換会
昼に帯広保健所の在宅医療専門部会の担当保健師さんと、歯科医師(技監)、歯科衛生士さん(専門員)との意見交換に臨む。
臨む!と言っても、当診療室においでいただき、待合室での打ち合わせ会となるのだが。
外は晴天の昼下がり…
十勝管内の町村での地域ケア会議に保健所専門部会も協力し、多職種連携を具体的に前に進めるということである。いくら上からのお達しといっても、それを動かすのは現場の人の熱意ということ。
町村それぞれで温度差や、人の連携の温度差は異なる。
しかし、十勝として、地域の垣根をとっていくことが目標と。
協力させていただきます!
2016年6月30日 十勝連携の会幹事会
医療介護福祉多職種有志の会「十勝連携の会(通称:てんむすの会)」の幹事会に参加。
会場は、開西病院会議室にて。
病院へは昼に入院患者さんの訪問診療でお邪魔しているので、よく知っているが、会議室までは「曲がりくねった~」の道のりで、いつも何と無く到着している様な。。。一考に憶えていないぞ!
会では、「看取り研修会」を11月に幕別町を会場に予定しているのだが、その日が十勝歯科医師会の肺炎予防講演会と重なっており、残念。
当診療室も、現状ではその方が旅立たれる少し前までは、口腔ケアで携わる経験はあるが、まだまだと感じている。
心と技術の研鑽が必要だ。
会を引っ張る北斗病院のA先生の十勝の近未来を見据えている見識、 想いと行動力には、尊敬する。
2016年6月19日 東京・床矯正研究会研修会
週末前からの風邪ひき、体調不良を押して研修会に参加。男にゃ、行かな・いかん時もある。。。
(男とは、全然限らないね。もうチケットも何もかにも準備されていたので・・・が本音。)
今回は所属する床矯正研究会の研修会。
講師は、兵庫県川西市開業の小児歯科専門医 徳永順一郎先生。
演題は、
「今知っておきたい!
かかりつけ医だけが知っている成長期の小児歯科の秘訣」
会場は、東京AP浜松町。
ここずっと高齢者の方の摂食嚥下機能障害と並行して、乳幼児期からの摂食機能の適正な獲得について研鑽中。
個人的なライフワークとしては、明日を担う子供たちの身体つくりに歯科医療としてどう寄与できるか・という考え。
離乳期からの食習慣は、その子の一生を大きく左右する大切な期間である。下唇で食物に触れて上唇で捕食する。
その際の一口量を覚える。
まず、前歯を使う。
舌の前方2/3を使う。
しっかりと口唇閉鎖をして嚥下する。
舌をしっかり動かす事が、上顎の骨を拡大する。
上顎の拡大は、下顎が良い位置で閉口運動の着地点に自由に収まることにつながる。
上下の顎が広くなれば、舌の運動エリアも自由度が増し、その後ろの喉の狭窄を防ぎ、呼吸が適正にできる事に通ずる。
これは一生の身体つくりの原点である。
今までこの内容に特化して、複数の先生のお話しを学んできたが、方向性は同じであり、私の中でもよく理解できてきた。
これを持ちかえって、地域医療にフィードバックしたいと考える。
その後の帰りの飛行機で、気圧差による耳症状が起こるとも知らずに、気分良く帰途に就く。
2016年6月16日 帯広養護学校・学校歯科健診
学校歯科医を務める道立帯広養護学校の学校歯科健診に出動。
健診前の打ち合わせでは、校長先生、保健先生と、和やかに。。。
口腔ケア、摂食嚥下機能障害への対応などで医療介護職種との連携を進める十勝歯科医師会だが、研修会開催の際は、養護学校の先生にもこれからお声掛けさせてくださいね、とのお願いも押す!
午前中休診にて従事となるが、いつもの協力歯科医のk先生とともに、今年よりk(別なk先生)が担当として加わっていただく。
若い力、大歓迎!
学校には、小等部、中等部、高等部の児童生徒さんが在籍するが、礼儀正しく、こちらも感服。
通常学校よりも健診業務が難しいように傍から見れば思われがちだが、我々は、そう苦労もなく、笑いありの中で健診している。
筆記帯同者として参加の当診療室スタッフのSさんも、どうもご苦労様!
2016年6月11・12日 日本顎咬合学会学術大会
所属している日本顎咬合学会の学術大会に参加。
学会テーマは、「新・顎咬合学が創る健口長寿」
会場は、東京国際フォーラム。
東京は、そんなに気温も暑くもなく、風も吹いたりして予想外に過ごしやすかった。
学術大会では、巨大な会場内での様々なホールで講演や発表があったが、自分の今回の参加テーマとしては、「摂食嚥下機能」の知識とスキルを深めること。。
最近その分野に特化という感だが、今しかない・と。
高齢者の摂食嚥下機能障害において、機能の回復を学んでいくと 乳幼児期の食事の中での口腔機能の獲得と同じ事を理解し始める。
今回、複数の大学小児歯科の教授の話を聞く機会があったが、中でも鹿児島大学の教授の
「未来を創る子供達に対し、志しを持って取り組むことは責務!」
の言葉には、非常に共感した。
「健口長寿」というのが今回の大会のテーマであるが、その礎となり、またこれからの日本を創っていく「子供たちの健康な身体つくり」を、しっかりと歯科医療は担っていかなければならない。
また日本大学の摂食嚥下障害のトップリーダーである植田教授の愛弟子のお二人の先生の発表を聞き、地域での取り組み方と熱い想いに感動。日本大学・渋いです!
日本顎咬合学会の将来を見据えた視点は、なかなか切れ味鋭く、そしてその方向性が私には素直に馴染みやすい。
国民のために歯科医療がなすべきことの追求である。
それを持ち帰り自分なりに調理し、咀嚼し、嚥下そして消化吸収し、エネルギーに変えて、地域での実践につなげたいと思う。
まさに摂食嚥下である!
2016年6月4日 歯と口の衛生週間・むし歯予防デー
歯と口の衛生週間に全国各地で開催される地域への 公衆衛生イベント 「むし歯予防デー」に参加。
会場は今年初めて帯広市の駅南側にある「とかちプラザ」にて。
今年のむし歯予防デーは、この企画がスタートして
何と88年目という話である。(当会会長挨拶より)
今回初の北海道栄養士会十勝支部に協力いただき、会場内に栄養士会ブースを設置。
十勝歯科医師会のイベントの歴史では、快挙と言っても過言ではない。これは摂食嚥下の勉強会等で栄養士会との連携に精力的に活動してきた地域医療部のN副部長の尽力があっての賜物。
会場でも来場者の舌圧検査、RSST(反復唾液嚥下検査)、口腔乾燥検査により、栄養相談ブースに誘導したり、十勝歯科医師会の地域住民サポーターである「8020推進員」の方々に運営いただいた、咀嚼力判定「カムカムチェックガム」ブース、そして鼻呼吸習慣への確立のための「あいうべ体操」ブースで指導にあたって頂く。
私は、8020推進員さんの2つのブースを担当。
口腔機能の適正化は、高齢者だけの話ではない。
乳幼児から良い習慣を身につける事はその後の発育や、身体つくりに寄与する。
今回このブースでは、住民目線での対応をお任せし、その根拠となる資料掲示や咀嚼、呼吸の健全化の意義、そして来場者への実際の指導例など、事前に説明させていただいたが、皆さんよく理解されて、上手に来場者に対応していたのに感服!
一般住民である推進員さんたちの前向きさに敬意を表したい。
またイベント合間の時間に、推進員さんの地元のサロンでの他の方々への活動についての質問(皆さん自発的に口腔の大切さをお話しいただいているのだ。)やら、はたまたお家の有機野菜の栽培法?など(かなり収穫量が多いとか)いろいろとお話しできたのも良い経験だった。
今までの我々の公衆衛生イベントを見ると、色々やります!的な取り組みだったが、今回はテーマの中で系統だった、検査から指導へのストーリーを展開できたのではないか。
終了後、夕方からの「反省会」という名の懇親会では、お互いの労をねぎらい、前向き意識の確認の場として大いに盛り上がった 良い反省会(反省・ほぼせず)になった。
皆さん、どうもお疲れさまでした!
ホッとする。
2016年5月31日 熊本県被災地支援報告会
先の熊本地震の後、現地で2週間支援活動をしていたケアマネージャーの笠松さんの報告会に出席した。
主催は、所属する白樺通り地域包括ケア協議会。
会場は、介護老人保健施設ケアステーションアンダンテにて。
笠松さんのいつもながらのユーモアを交えての語り口の中にも、非常に責任感ある熱意があふれた講演であった。
地域の復興の進み、住民への気配りと対応、人的資源としての医療介護の多職種ができるだけスムーズに動ける環境作りなど、被災地の自治体によって、大きな差が出ていたという事だった。
それは普段からの行政、地域住民と多職種の連携の取り組みの温度差に左右されている。まさに地域包括ケアが、絵に描いた餅にならぬようなそれぞれの意識である。
地元の人材も、それぞれが被災者の側面を持つ。しかし、地域のために頑張る想いの人達は少なくない。そこで、その点と点が、面になるための普段からの積み重ねが大切であることを今回改めて学んだ。普段からできないことは、いざという時にできるわけがない、ということだろう。
笠松ケアマネージャーには、どうもお疲れさまでした。
貴重なお話し、大変勉強になりました。
2016年5月29日 北海道歯科衛生士会研修会
北海道歯科衛生士会の研修会に参加した。
講師は、東京医科歯科大学大学院歯学総合研究科老化制御学系口腔老化制御学分野 高齢者歯科学講座の戸原 玄 准教授。
(漢字・多いですね!)
演題は、「摂食・嚥下障害の評価と訓練の実際」
会場は、 北海道歯科医師会館大講堂。
北海道歯科衛生士会の研修開催のセンスには、感服!
また部外者にも門戸を広げていただき、感謝。
しかし、参加していた北海道内の歯科医師わずか3名。
今、我が国で最も先頭を走る先生の話を聞く絶好の機会に、えっ?
これが、現状なのである。
戸原先生の聡明さと、ユーモアを交えた噛み砕いた表現には、ただただ納得。非常にフレンドリーな研修会であった。
また准教授のお立場で日常訪問臨床に従事していることに驚きと、熱い心に感銘をおぼえる。
先生のお言葉、
「私だって、怒りで震えることもあるんですよ!へへっ。」
(確か、へへっと発したような?)
研修会内での実際の嚥下障害の患者さんの評価と対応は、非常に勉強になった。現実的にどう対応できるのか・これが問題である。
余談だが、歯科医師3人のうちのお一人(何とお隣)は、釧路のS先生。お久しぶりです!
私が開業時に、土曜日早朝おびひろを出発し、先生の医院で勉強させていただいたことを思い出す。
その節は大変お世話になりました。
2016年5月26日 帯広市地域包括支援センター運営協議会
帯広市地域包括支援センター運営協議会並びに地域密着サービス事業所運営委員会(会議名・長い!)に参加。
主催は帯広市保健福祉部の高齢者福祉課と介護保険課で、会場は帯広市役所10階。
地域包括ケアシステムの構築の中で、地域包括支援センターの役割は大きい。介護予防プログラムを受け持ち、住民への啓発事業を実施し、地域からの相談の窓口としての対応の件数も年々上昇している。
プレフレイルへの対応は、超高齢社会の「肝」である。
しかし、介護予防での口腔機能向上プログラムの利用数は、いまいち伸び悩んでいる。もう一つの栄養向上などは微々たる数となっている。
運動器の向上と合わせて予防3本柱となっているが、個別に利用するのではなく、複合的に利用していくスタイルにした方が、良いのではないだろうか?
また地域密着サービス事業所の帯広市の充足は、待機者数を見るとまだ拡充が必要という。しかし小規模多機能施設を立ち上げ、スタッフをそろえる、そして事業として利益を上げていくことに、社会福祉法人が様子見の状態というのがよくわかる。
私たち委員は、民間の職域や市民代表で構成されているが、そのあたりの実情を考えると、行政の理想と現実が垣間見える。
委員会後、高校先輩の委員長にお誘いを受け、もう一方の先輩と合流して焼き鳥屋でそんな話題3割、昔の高校寮生活思い出話7割で
プチ懇親会!(プチでもないか。。。)
また、ビールが格別でっせ!
2016年5月25日 リスク発見型成人歯科健診・研修会
全国規模で保健所が主導して取り組みが始まっている「リスク発見型成人歯科健診」の研修会が、帯広保健所主催で行われた。 会場は、 十勝歯科医師会館。
この歯科健診は、従来の口腔内診査という所見の診査の形態をとらずに、チェック票に対象者が、はい・いいえを記載し、ペーパー上からその人のお口のリスクを判別し、指導することで生活習慣の行動変容を促すスタイルのものである。
特定健診のスクリーニングに通づるものもあるのだが、個人的見解としては如何せん、むし歯と歯周病のみをテーマとしていることにいささか?。
ひとつ例を挙げる。
「冷たいもの熱いものでしみることがありますか?」
ここで「はい」ならば、虫歯のリスクを疑う。
そりゃ、歯の表面が虫歯により実質欠損となり、それが歯質内部に神経から放射状にのびた神経センサーを刺激する深さになれば知覚過敏を引き起こす事が多いのだが、日常臨床で遭遇する知覚過敏は、
そんな単純なケースばかりではない。むし歯もないのにしみるケースは、枚挙に暇なし。
そしてその症状に伴って、複合した他の所見(時に不定愁訴と呼ばれる)も隣り合わすことも珍しくない。
基本的には歯神経の感覚センサーが過敏になっているのだが、
なぜ、そうなるのか?(診査診断)
では、どう対処するのか?(治療・指導)
今後、何に気を付ければいいのか?(予防・指導)
「夜時間がとれる時、入浴中にゆっくり歯磨きをしてみてはいかがでしょうか?」(指導例のビデオでそう言ってた。)
。。。指導の項目としては基本ではあるが、すこし視点が単調なのではないかと考える。
(あくまで個人談)
2016年5月20日 十勝歯科医師会帯広会総会
十勝歯科医師会の中で帯広市の会員で構成される帯広会の総会に出席。会場は、市内ノースランドホテル。
帯広会は、学校歯科健診、介護認定、帯広市歯科ドックなど行政との事業を統括する組織である。
今回総会の中で、地域医療部からとして在宅歯科医療連携室事業についての説明をさせて頂いた。
その後は懇親会で、和やかに。。。
以前、私も帯広会の幹事として働いていたが、幹事の先生には、大変ご苦労さまである。
少々総会の時間は、長過ぎたが。。。。
2016年5月20日 介護予防の意見交換会
帯広市の今後の介護予防について、帯広市高齢者福祉課の担当者の方との意見交換会を開催。 会場は、昼休みの当診療室にて。 (お越しいただき、済みませ~ん。。。)
帯広市の介護2次予防での口腔機能向上プログラムは、行政による対象者でのチェックリスト該当者を、市内の協力歯科医院でのサービスの利用を勧奨して進む。
フレイルの予防に口腔、栄養の改善は、三本柱の一つであるが、地域の現場では、住民への周知の浸透がまだまだである。
加えてサービスを実施する側の歯科医療者の認識も、行きわたっているとは言えないのが、寂しい、恥ずかしい。。。(あくまで私見)
住民への周知啓発活動を今年度、行政とのタッグで進められればと考える。
2016年5月18日 公衆衛生イベント行政との合同会議
「歯と口の健康週間」で、6/4(土)に地域への公衆衛生イベントが開催される。
その名は、「むし歯予防デー」。
数年前まではその週間も「むし歯予防週間」の名称であったが、多様な課題に対しての予防という事で、「歯と口の。。。」に名称変更されている。
十勝歯科医師会では、今回口腔機能についての検査・指導もイベントに組み込んでいる。そのあたりが、私の担当エリア。
今回は、そのイベントに携わる行政の方々(帯広保健所、帯広市の共催)も参加して十勝歯科医師会の担当者、イベント協力いただく歯科技工士会、歯科衛生士会、そして今回初参加の栄養士会の方との合同会議を開催した。
このイベントの直接担当者は地域保健部のO部長だが、自分の担当の地域医療部も公衆衛生3部の一員として側面支援の立場。
会議は、意見交換もはさみ粛々と。。。
ただし今回今までの保健福祉センターの会場から、市内中心部の十勝プラザに移しての開催なので、出たとこ勝負もあり、新鮮な感じで臨みたい。
終了後、会館別会場にて行われていた厚生部会の先生たちが、この後懇親会に行くという事で、誘われたがこちらは粛々と家路につく。
「2日連続は、家庭人としてよろしくない」という危機管理が働いたもので。。。
(私にも危機管理能力は、少しある)
2016年5月15日 全国高齢者施設看護師会セミナー
全国高齢者施設看護師会主催のセミナーに参加。
セミナー名は、
“最期まで口から食べる” 機能を引き出す介助、ダメにする介助
講師は、愛知学院大学講師で歯学博士・言語聴覚士・認定心理士の 牧野日和先生。
会場は、北海道立総合体育センター(北海きたえーる)
今回は多職種が参加した摂食嚥下をテーマにしたセミナーで、講師のユーモアを交えたわかりやすいお話で、非常に有意義な参加であった。
個人的な思いとしては、日常施設の現場で必要な療養者の嚥下機能の評価、そして嚥下調整食学会の嚥下食について学びたかったのが今回参加の趣旨。
セミナー内での、講師の
「嚥下機能に障がいを持った人の口」にならなければ、その嚥下調整食を評価できない。
という言葉は、とても納得できた。
歯科医療職として、咀嚼する、そして嚥下することについて、さらに研鑽を進めたいと考える。
2016年5月14日 郡市区歯科医師会公衆衛生担当理事連絡協議会
北海道歯科医師会主催の公衆衛生担当理事連絡協議会に十勝よりO理事とともに参加。会場は札幌市の北海道歯科医師会館。
今回北海道歯科医師会の27年度の事業報告と、28年度の事業計画について報告を受けた。
また、北海道からの委託事業として進められている在宅歯科医療連携室整備事業について釧路、函館の担当者とともに十勝の現況を説明した。稚内地区の担当者より、他の職種と具体的にどう連携を進めればよいのかの質問に、今まで経験したところでのポイントをお話しさせていただく。そう容易くはないが。。。
意見交換で北海道歯科医師会への個人的要望を伝える。
北海道歯科医師会は事業を進めるにあたって、
「北海道民への会としてのスローガン、イメージ戦略をどう考えているのか?」
という内容。
歯科医療は発信力が弱い。(と言われており、私もそう思う)
発信する際には、効果的に相手に届くとための方法を十分研究しなければならないと思う。
4月末の帯広市の北斗病院主催の地域包括ケア推進セミナーでの第1回目の講師で「フレイル」の意識の拡大を国民へイメージ戦略で進めていく東京大学高齢社会総合研究機構の飯島准教授のお話しを紹介した。その中でフレイル予防の3本柱の一つが栄養・口腔であり、日本歯科医師会と協働する「オーラルフレイル」の予防が重要視されている。口腔機能の虚弱の事である。
そこで北海道歯科医師会としてもその流れの中で北海道民へ「オーラルフレイル」についてイメージ戦略があってしかるべきではないかと考える。昨年、日本歯科医師会が今後国民運動を展開しようと宣言しているのだから。
オーラルフレイルは、高齢者に限られた問題ではない。
乳幼児からの口腔の育成は、その後の発達に大きく関与する。しっかり咀嚼できる、嚥下できるそして呼吸できる身体つくりである。成人期においては非常に興味がある分野である。
視野を拡げて「機能の虚弱」に拡大解釈できるかはわからないが、口腔の過剰な緊張が頸部の筋疲労や頭痛と連動し、睡眠障害への関与が危惧される。個人の身体への影響とともに社会の生産性への影響も隣り合わす。
そこでまず国民にそのイメージを認知していただくという飯島先生の考え方は、実に戦略的で明解だ。
このセンスが我々歯科医療には、残念ながら欠けているのではないだろうか?北海道歯科医師会の事業それぞれの内容は、道民に対して有益なことである。その折角の事業の意味、重要性をもっと道民へ認知する為には、身体の中の口腔の意味、意義をもっと観念的に届ける工夫が必要だと思う。そんな内容を少し意見として申した。
少々話しすぎ、口呼吸が過ぎたかも?
2016年5月12日 十勝毎日新聞記事
十勝歯科医師会で担当する在宅歯科医療連携室事業が、十勝毎日新聞にて記事となる。
地域に全身の健康のための口腔管理の必要性が少しずつではあるが、浸透してきたか。専任の歯科衛生士さんには、いつもご苦労様です!
私も今年度最終任期となるので、しっかりと望みたいと考える。
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2016年5月11日 帯広柏葉高校学校健診
朝から雨。。。
帯広柏葉高校の学校歯科健診に出動。
生徒さんも礼儀正しく、こちらの気持ちよく健診を。
下顎の開閉運動での顎関節のクリック(ひっかかり)は、多数チェックされた。今すぐ、治療の必要なほどではないが、今後を考えて気をつけることを示唆。
「授業中、頬杖は禁止です!」
授業以外もだけどね。
2016年4月28日 北斗病院・地域包括推進セミナー
北斗病院主催の地域包括推進セミナーに参加。
講師は、東京大学高齢者総合研究機構の飯島勝矢准教授で、演題が「これからの国家戦力としての「「フレイル」」予防にどのように取り組むか」~学術研究を私たちの「幸せ」にどうつなげるか~
会場は、十勝リハビリテーションセンターにて。
感想から言うと、非常に内容の濃い、素晴らしいセミナーだった。
飯島先生は、安倍内閣での一億総活躍社会実現の中で、その会議の一員として活力ある高齢社会への転換に対し、先頭になって取り組まれている先生である。そのテーマは、「フレイル」の啓発。
この「フレイル」とは、フレイリティの略で、日本語で言えば「虚弱」である。高齢になって筋力や活力が衰えた「虚弱」段階を皆が呼びやすい「フレイル」と名付け、健康と要介護の中間と据えて予防意識を国民に持たせる活動を精力的に進めている。
有名な「柏スタディ」の先生である。
このフレイルに対し、国民が気づき・自分事化することが重点目標で、地域での予防活動は、市民シニアが主体的に進めていくことが基本とされている。
フレイル予防の3つの柱は、「栄養(食と口腔)」、「運動」、「社会参加」。そこで日本歯科医師会が、飯島先生にアプローチし、歯科医師会としても「オーラルフレイル」の予防を国民運動に!という活動につながっている。今、合点がいった。
今回のセミナーで、「フレイル」に対して主体的な理解が出来た。
国家的なフレイル戦略において、オーラルフレイルの位置づけに、かなりの重きを置いているという事からも、地域の歯科職種が、この戦略を積極的に理解、参加していく今こそが、とても良い機会なのだという事もわかった。逆に言えば、この機会を逃してどうするのか?という事も言えよう。
日本歯科医師会には、先見性を具体的に地域に降ろしていく指導が望まれる。国民運動とするならば、一気呵成に!
その下部組織の北海道歯科医師会は、その戦略をどのくらい北海道民に浸透させていく意気込みなのだろうか?
いずれにしても、今後当診療室からの地域住民の方への「オーラルフレイル予防」に対して、他の職種との連携も踏まえて、自分たちなりに取り組んでいきたいと考える。
どうもありがとうございました。
2016年4月28日 スタディグループ火曜会幹事会・引継ぎ
十勝リハビリテーションセンターでのセミナー後に、市内ノースランドホテルへ移動。(予定より結構遅れる。。。)
所属のスタディグループ「火曜会」の幹事会に参加。
今回は今年度より、執行部が一新という事もあり、新執行部への引き継ぎ会となる。
15年.。。
入会と同時に会計幹事を任されて、15年間が経過していた。
高校より地元を離れ、大学の同窓もいない私を引き入れてくれた先輩の恩に報いようと、自分なりに責務を果たしたつもりである。
後任の会計であるT先生に必要な引き継ぎを行い、ホッと肩の荷が降りる。銀行での作業などは殆んど家内にお願いしていたので、家内にはほんと、感謝である。どうもありがとう!
15年間のその時々の想い出などが頭に浮かび、一つの時代を無事全うできたことに安堵する。
会長をはじめとする幹事会の先生には、大変お世話になり
どうもありがとうございました。
2016年4月27日 十勝連携の会幹事会
所属する医療介護行政職種有志の集まり「十勝連携の会」(通称 「てんむすの会」)の幹事会に参加。
会場は、特養ヴィラ開西にて。
先月に行われた連携の会主催の「看取り研修会」には、残念ながら十勝歯科医師会の公務と重なり、参加できなかったのだが次の研修には必ず。。。
幹事会の皆さんは、地域に対して前向きで、気持のよい面々で、意見交換もわきあいあいながらも活発である。
まだお客さん的な気分が自分にあるが、払拭せねば。
街づくりに対しての熱意が感じられる。
2016年4月24日 北海道医療大学歯学部同窓会学術講演会
北海道医療大学の歯学部同窓会主催の学術講演会に部外者として参加させていただいた。
講演1が、東京都の矯正歯科医師の石野善男先生による
「今、歯科臨床で必要とされている矯正歯科の知識」
講演2が、その奥さまで歯科衛生士の石野由美子先生による
「歯科臨床におけるMFT(口腔筋機能療法)の活用」
会場は、札幌市教育文化会館にて。
講演1の内容は、一般的な矯正歯科の解説で、少し噛み砕いた内容であった。今回私の興味は、講演2のMFTを矯正患者へ活用するのみでなく、子供たちへの口腔機能の発達推進や、高齢者への口腔機能維持に活用すべきという視点であった。
診療室でも広い視野で仕事を進めたいと考える。
終わってほっと、
JRまでの時間の息抜きが、リラックスやね。
2016年4月23日 北海道小児歯科医会特別講演会
北海道小児歯科医会の特別講演会に参加。
講師は、鹿児島市の矯正歯科専門医、黒江和斗先生で、演題は「顎顔面矯正治療の概要」
会場は、札幌市のロイトン札幌にて。
先生の治療のテーマは、「世界の子供たちを健康にしたい」
「「大きい!」」
九州の人は、スケールが大きい人が多いような気がする。
今回、小児歯科医会の部外者であるにもかかわらず(会員外参加は認められていたが)この講演会に参加したのには、理由がある。
ある知人の先生より、
「この夏最初で最後の黒江先生の研修コースが、ここ北海道である。是非いい機会なので、参加してみないか?」
というお誘いがあり、
40代最後の今年は、自分に必要な機会には、一期一会として臨もう! と心に決めていたので、今回飛び込んでみようという事にしたのだった。
その前哨戦の様な講演会は、夏シリーズのプロローグとして、意義の多いものであった。
数年前からたびたびご教授いただく、東京都の矯正歯科医師・岩附勝先生の方向性と黒江先生のお考えは同じように受け取れた。
ポイントは、上顎の劣成長が、どれだけ健康に影響する因子なのか?
矯正治療による上顎骨の拡大、またはその後の前方牽引治療による鼻空の拡大、呼吸の安定化、そして睡眠の質の向上などをめざす。
歯科医療での健康への寄与「健口から健康へ!」の私の最終目標に合致する。
またこの夏は「睡眠医療」への研鑽を進める予定もあり、色々な分野を複合して前に進みたいと考える。しかしそれはすべて絡み合っている。
真理は「健口から健康へ!」につながること。
「一期一会」、
今年は、大事にしてゆきたい。
2016年4月21日 日本成人歯科矯正学会webセミナー
日本成人歯科矯正学会のセミナーに参加。
「呼吸と全身との関呼吸と全身との関係」をテーマに福岡市の今井一彰内科医師の講演をwebスクリーンで受講した。
今井先生は大阪会場でお話している姿とスライド画面をサテライト会場である東京、そして北海道の函館と帯広にて同時中継の形。
今回帯広開催にご尽力いただいたF先生には心より感謝である。
聞くと準備も、相当大変であったそうである。
今井先生は人間のからだの「上流」である鼻・口・のどの炎症、免疫亢進による他のからだの部位での2次的疾患、「病巣疾患」についてお話しされた。
「事件は会議室で起きてるのではない。現場で起きているんだ!」
をもじって
「病気はそこに原因があるのではない。鼻・口・のどで起きているんだ!」
を力説。
そのセンスを持った歯科医師に、是非体のための上流の治療をがんばっていただきたいとエールを送られた。それは逆に、そのセンスを持たずに仕事をしている歯科医師に対して苛立ちを持たれているとも言える。
そこで一つのキーワードが、「鼻呼吸」。
口呼吸による口腔、のどの乾燥は、炎症を誘発し、免疫の過剰亢進をも引き起こす。
「鼻呼吸を日本の文化に!」
歯科医療は、国民のために
もっと取組べき切り口があるのではないか?
再確認する。。。
2016年4月20日 帯広徳洲会病院歯科口腔外科セミナー
昨日は診療後、帯広徳洲会病院主催のセミナーに参加。
今回は、前旭川医大口腔外科教授で現名誉教授である松田光悦先生が講師の歯科口腔外科セミナーで、会場は市内の十勝プラザ。
超高齢社会においての歯科治療の留意点などをご説明いただいた。 なかでも認知症の方の治療のガイドラインはまだないとのこと合格点。状況に応じたケースごとの対応という事は、了解であった。
QOL維持に寄与する治療において個人的な見解であるが、合格点に何とか到達する着地点をゴールに設定することを経験上理解している。
そのためには、知識と経験、そして仕事への覚悟が重要であると思う。
松田先生は、この夏より徳洲会病院での診療に従事するという事。
どうぞ宜しくお願い致します。
2016年4月16日 北斗病院歯科口腔外科ミーティング
北斗病院歯科口腔外科ミーティングに参加した。
講師は、札幌法律事務所の野谷聡子弁護士。
テーマは、医療紛争における対応。
現代社会は、以前にも増して様々な顔を持っている。人々の権利と義務の意識なども以前の日本社会とはかけ離れた形に変化していると言っても過言ではない。
いろいろな現場における過剰な要求を訴える権利を全うと考えているモンスター00と呼ばれている現象だ。
医療の現場でもそのことについて無知では、もはや務まらない。プロの自覚を持って仕事にのぞみ、できる事とできない事の患者さんへの了解、また治療の達成予測がグレイゾーンである際も、患者さんの希望や同意を経てトライしていく場合もありうる。
すべて撤退、必要以上の安全圏への着地とするでは、能力のない証拠であり、着地を安全にするために研鑽と準備を重ねるのがプロの責務であると思う。
その基本は両者の信頼関係に尽きる。
医療の結果発生について、過失があっての責任は生じても、過失のないものに対しての結果責任を負うものではないという事を今回再確認した。
いずれにしても、仕事に真摯に取り組む姿勢は必須であり、それがプロとして地域であり続ける存在価値だと思っている。
非常に勉強になった夜でした。
2016年4月14日 学校歯科健診研修会
学校歯科健診の研修会に参加。
会場は十勝歯科医師会館にて。
春の学校歯科健診シーズンを前に、学校成人歯科部による研修会。
その中で、う蝕分類での「co」についての見解で議論が行われた。
かなりテーマは、ミニマムだが、そのポイントは学校健診の指針を定める日本学校歯科医会(にちがく歯との呼称)の学校健診時に、児童の歯表面の実質欠損(あからさまなう窩・むし歯の穴)が無く、歯の溝の白色、黒色の変化について 「c」(むし歯)と判定せず、「co」(初期むし歯)とすべし、そして学校側からの歯科医院への受診勧告は行わないものとする、とされている事への見解についてであった。
これは、平成7年より導入されて、既に結構な年月が経っている。
この考え方は、ヨーロッパの考え方を導入したものである。
そこで、「疑わしきは、罰せず」的な考えとしての初期むし歯は観察で受診勧告せずについて現実的にどうなのか?という事をテーマに議論が。
表層の変化を見るのみで診断が及ばず、実際は内部に進行しているケースもあり、結果として治療が歯髄(神経)に及ぶものとなったとき健診者としての責任が取れるのか? という意見。
ニチガク歯では、COと判定したら、半年後に再健診し、診査せよ!
という事が前提となる。
しかし学校健診は春に1回のみがこの地域では通例となっている。
学校歯科医が秋に学校に出向いて実施する例は、現実的にはほぼない。
(学校歯科医の責務としては、そうしないといけないのだが機能していないという事である。)
「co」とは、カリエスオブザベーションの略。
むし歯分類は、0から1・2・3・4度に進行分類をしている。
0は、「ゼロ」では無いのだが。
しかし、視診ですべてを判別することは難しい。
そこで、診療室では半導体レーザーの測定装置を使い、初期むし歯のどの段階かを(初期の初期とか、末期とか)判別し、予防で行くか、治療が必要かの指針としている。
受診勧告は、治療勧告ではない。疑わしきを再度、審査してもらう勧告をすべきではないのか? という意見。
「初期むし歯はただ何もせず観察せよ!」
ということでは無い。
進行しないように予防する認識を学校現場、家族、そして本人と共有する必要があるのでは?
給食での食育、咀嚼、唾液の産生それも大きな予防だが、現場で指導しているか?
口で呼吸しない習慣、現場で指導しているか?
ミニマムなテーマだが、もっと俯瞰で考えていくと、いろいろ成すべきことがあると思う。
でも、意見を戦わせることは、有意義であったとも思う。
いい熱さだったのでは?
2016年4月1日 北海道障がい者歯科医療協力医・指定
今回、平成18年より指定を受けていた北海道障がい者歯科医療協力医の指定更新がなされた。何と有効期限、平成33年まで!
平成18年度よりこの指定制度が始まり、初年度より登録を始めたが、もう10年が経ったことに、少々感慨!
それまでも歯科医師会の障がい者歯科診療チームに所属し、自分なりの地域への責務遂行と位置付けていたが、その後の積み重ねは、現在の自らのスキルの糧になったと思う。
そののち、先輩より託された道立帯広養護学校の学校歯科医となり、児童や携わる現場の教職員の方々とのつながりも、大変良い勉強になっている。
当診療室でも障がいの有無に左右されない、診療体制が構築され、院長としてもスタッフに対して心強く思っている。
すべては、積み重ねである。
今回指定更新を機会に、初心忘るべからずで今後望みたいと考える。
また、若い歯科医師にも機会があれば何かアドバイスができる、そういう存在になれればとも思う。
積み重ねの道は、まだ道半ばなり。。。
2016年3月28日 十勝毎日新聞情報発信
十勝歯科医師会での地域への情報発信をお手伝いをした。
発信者は、地域医療部副部長の夏野先生。
わかりやすい文章に感服。
今回のテーマは、高齢者の方の摂食嚥下障害について。
加齢に伴い、体力・筋力は低下していく。
食欲の低下や咀嚼機能の低下は、低栄養状態となり、更に筋力が低下する悪循環となる。最近で言う、サルコぺニアそしてフレイルへ。。
口から食べることは、生きる基本だが、加齢により口腔周囲筋の筋力は低下し、お口の中の唾液の産生が低下することでの口腔が乾燥していく。
唾液の抗菌、洗浄作用が十分に働かないと口腔内細菌は増加し、口腔内の感染症が増加する。
また食物を飲み込む際の嚥下機能低下を引き起こす。食物や汚れた唾液が誤って気管に落とし込まれることによって「誤嚥性肺炎」を発症する。
食物の喉つまり「窒息」が、大きな問題となっている。
完全にその連鎖を断ち切ることはできない。加齢は誰でもおとずれることであるから。しかし、ポイントポイントで対応できることがあり、私たち職種も一歩進んでいくことが社会的責務になっている。
そんな思いが、今回の寄稿に繋がっている。
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2016年3月22日 歯科医師会新パンフレット会議
十勝歯科医師会で担当する在宅歯科医療連携室の新パンフレットを 作成担当し、完成した。
そこで、今回新パンフレットを地域でいかに周知推進していくかを議題にした戦略会議を開催。
会場は 十勝歯科医師会館にて。
年度をまたいで継続活動をすることになるが、今までの医療介護福祉事業所への送付はもちろんのこと、地域住民に認知されるための設置場所のアプローチを 積極的に展開したいと思う。
まさに「周知徹底!」
2016年3月19日 多職種講習会2
北海道の委託事業として行っている十勝歯科医師会の在宅歯科医療連携室整備事業での多職種の方々を対象とした多職種講習会2を担当した。
講師には、北海道医療大学心理科学部 言語聴覚療法学科の
木下憲治教授にお願いした。
会場は、十勝歯科医師会館にて。
今回の演題は、「要介護高齢者の摂食機能と食支援」。
加齢による口腔周囲筋の筋力低下による、咀嚼、飲み込みの機能低下は、大きな問題である。
反射の低下による、窒息の問題。
咀嚼嚥下機能低下による、低栄養の問題。
そして、口腔の唾液減少などの乾燥と自浄作用の低下による口腔内細菌の増加と嚥下障害による誤嚥性肺炎の問題。
今回は機能低下の周囲の気づき、そして対応など進行の予防をテーマに、木下教授には熱くお話ししていただいた。
お話していただいたのだが、、、
実際準備した私は、当日札幌での北海道歯科医師会の在宅歯科会議に招集されていて、講習会に参加できなかった。
残念の極み!
当日フォロー頂いた、会館センター部Y部長には、こころより感謝です。
2016年3月19日 全道在宅歯科医療連携会議
土曜日昼前のJRにて、札幌へ移動。
北海道歯科医師会主催で、道内各地区の在宅歯科事業担当者を集めて行われた「全道在宅歯科医療連携会議」に十勝歯科医師会より出向して参加。
会場は、 北海道歯科医師会館にて。
今回は、北海道庁より保健福祉部健康安全局の担当者も同席し、 北海道歯科医師会会長以下、執行部担当者との会議となった。
十勝では、北海道の在宅歯科事業の委託を受けて進めているが、もっと先に進む必要性を認識している。
手ごたえは、すこ~しあるが、もっと先に行ってもいいはずと。
しかし十勝地域は、道内他の地域よりやりやすい面があるとも言える。それは2次医療圏と3次医療圏が同じであるという事だ。
他で委託事業を受けている、釧路歯科医師会は2次医療圏が釧路と根室、函館歯科医師会では2次が南渡島、北渡島そして南檜山。
今後検討される北見歯科医師会も、網走、紋別と複合した広い地域の中で、果たして同じような仕組みで事業が展開できるかどうかという事だ。
が、それはうまくやるしかない。
理想の仕組みはあれど、現実的に前に進むには、地域地域で柔軟に取り組むことでいいと思う。
今回他地区の状況や、担当者の意見を聞き、北海道歯科医師会には、年度末の会議で初めて情報を得れるのでなく、随時、他地区の現況や、困難事例など情報を吸い上げ、それをまた各地へフィードバックして欲しいという事。
そして在宅歯科事業の各論は大事だが、口腔機能と全身の健康の啓発を北海道民に行う活動、日本歯科医師会が提唱している「オーラルフレイル(口腔機能低下)の予防」をスローガンとして、私たち地域を引っ張っていってほしい事を要望として伝えた。
2016年3月15日 火曜会特別発表を拝聴
所属のスタディクラブ「火曜会」のF会長が、永年の学校歯科保健活動に対して、昨年12月松山市で開催された全校学校保健大会で 「厚生労働大臣功労者表彰」を授与された。
今回は火曜会例会にて、F先生の今までのご活動の足跡を発表頂く。。
会場は、 市内グランドホテルにて。
F先生との付き合いはもう長く、様々な活動で行動を共にさせて頂いている。私を歯科医師会の中で引き上げて頂いたのも先生である。
先生の公共性を含めた地域社会の中での医療人としての生き方には、常々敬服しており、勝手にわたしの「師」と仰いでいる。
地域に歯科医師は数多くいれどもF先生は、全国的にも「一線級」の歯科医師であり、また全国では自らの専門分野の追及に情熱を傾ける先生は多々いるが、それと同時に地域の中で公共的活動にも力を惜しまない先生は、果たしてどれだけいらっしゃるだろうか?
そこがF先生の「本物」たる所以なのではないだろうか。
私は学校歯科保健のこれからは、今までの伝統的な活動以外の項目を重視しなければならないと考える。子供の健全な発育のための歯科医療の役割である。
今回先生の発表に、むし歯の洪水(と言われていた時代があった。)の頃とは違い、今は「ブレーキ―タイプ」(顔の骨格分類)の子供たちへの対応を始めていると聞く。
F先生は、今でもトップランナーとして走っている。。。
2016年3月10日 ケアカフェとかち
十勝連携の会主催の医療者・介護者・福祉者のための9回目となった 「ケアカフェとかち」に少し遅れましたが、参加。
会場は帯広市グリーンプラザ。
今回は、初めて他に歯科医師2名が参加となり、個人的にはいい感じ。
今夜のテーマは、「卒業」。
デイリハの方の話より、介護度がよくなって卒業できる利用者さんが、卒業したくないという例を知る。馴染んだ関係性と、介護度が外れて、継続ならば負担がアップすることへの考えもあるという事。
今までもそうだが、テーブルでの話で、歯科医療の事をよく問いかけらる。わかりやすい説明に心がけているのだが、笑いも入れたりしてると、 かなり砕けたカフェ状態によくなる。いいのか悪いのか。。。
顔の見える連携を紐解く、お互いを知るという事に このケアカフェは、貢献している。
どうもお疲れ様でした!
2016年3月5日 十勝歯科医師会・市町村歯科医会連絡協議会
十勝歯科医師会の各市町村の歯科医会の代表者と歯科医師会執行部で事業説明、各行政との連携活動などを意見交換する「市町村歯科医会連絡協議会」に参加。
会場は、十勝歯科医師会館。
今回私の担当は、在宅歯科医療連携室事業の報告と、次年度計画を説明させていただく。事業では、帯広市と近隣町のエリアを越えた活動は、実際のところ手薄である。
しかし、この事業のレールに乗らないところで、各町村での会員と多職種、行政との連携は以前より構築されているところも少なくない。
事業の掲げる目標は、在宅歯科の拡大と口腔ケア・リハの普及。そして、地域包括ケアシステムでの多職種との連携向上で、各々の会員が活動しやすい環境整備である。
一個人で地域の環境整備はできないところを、歯科医師会が担当し その環境で、会員が力を存分に発揮していただく、これが望みだ。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
2016年3月1日 フリーペーパーChaiでの十勝歯科医師会発信
十勝歯科医師会で担当する地域医療部の事業で、地域での 「あいうべ体操」普及活動のための情報発信を担当。
十勝歯科医師会では、次年度1年間をかけて、その活動キャンペーンを予定しており、微力ながら汗したいと考える。
正しい呼吸は、通常時は鼻で呼吸すること。
理想は、1分間に6~10回の呼吸リズムで、ゆっくりすることが身体には望ましい。健康の秘訣である。
歯科医療から、望ましい呼吸環境へ寄与できる活動を進めていくことが目標である。それは、当診療室だけでなく、地域の多くの有志によって、大きなうねりになるのが、夢だな~!
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2016年2月26日 在宅歯科医療連携推進委員会
北海道からの委託事業として十勝歯科医師会で実施している「在宅歯科医療整備事業」。
これは、地域の医療介護福祉の多職種・行政と連携し、 地域包括ケアシステムの中で歯科医療が職責を十分果たす事が出来るための基盤整備の事業である。
今回、年2回の外部職種委員より構成される
「平成27年度第2回在宅歯科医療連携推進委員会」の開催を担当した。
会場は、十勝歯科医師会館。
多職種委員は、医師会、薬剤師会、看護協会、訪問看護ステーション協議会、総合病院、ケアマネ協議会、ヘルパーステーション協議会、介護福祉士会、栄養士会、歯科衛生士会、病院歯科口腔外科、地域包括支援センター、保健所と合わせて、北海道庁健康安全局と北海道歯科医師会本部からの参加となった。
各報告事項と協議事項で事業の評価、意見をいただいた。
現在、地域の住民、多職種への啓発・発信も兼ねたパンフレットの作成を担当しているが、今回の委員会で確認をとれたので、年度内ゴーできる運びとなる。そのアイテムをどう活用できるかは、創意工夫と心得る。
今回の訪問看護委員より、「地域行政で、療養者へのパンフ送付も協力しますよ!」とのありがたいお言葉には、感謝!よろしくお願いします!
我々歯科医療が地域へ働きかけることは、まずは
口腔機能と全身の関連の啓発と予防の推進、
そして在宅療養の方には、
「美味しく安全に口から食べられる!」ための支援。
それは、「最期まで」の文言を胸に、プロとして覚悟を持って取り組まなければならないし、それを他の職種は期待していると思う。
歯科医療の中で、在宅医療に携わるか否かに関わらず、また、乳幼児期からの発達を含めて人生の中で「食べる」が、我々の究極の責務であることを いま一度自問すべき。
当然のことではあるが、その事に対しておのおのの活動とともに歯科医療者間で連携する、そんな時期に来ているのではないか。
委員会終了後、会場を移して懇親会へ。
会場は市内居酒屋「食歓場」
こちらでは、和やかながらも結構熱い本音トークも繰り広げられ、これもまた非常に有意義であった。
目指すは、街づくりなんですね!
どうもお疲れさまでした。
2016年2月25日 帯広市地域密着型サービス運営委員会
正式名称、ほんとうに長いですよ!
「帯広市地域包括支援センター運営協議会
並びに
帯広市地域密着型サービス運営委員会」
(ふう~~汗“。。。)
この手の突っ込みが行政会議名称、多過ぎ!!
そんな余談はいいとして、2040年にここ帯広市の高齢者人口は39.8%となる。市としては、高齢者人口は予測通りとして、出生率の引き上げ施策による、高齢者の締める割合の低下を目標としている。
そこで現状の介護予防、介護サービスをチェックする協議会並びに委員会が、各職種、市民代表などで構成されている。
認知症に対しての対応はその中の大きな柱の一つである。
そうなっても安心して暮らせる街づくり。
この委員会は、少数という事もあるが、皆さんが街がよくなるように!の考えが同じで、非常にフランクな意見交換ができるいい環境である。
今回、これから2年間の委嘱状をいただく。
恐らく任期途中で、後任者に引き継ぎでしょうが。
会議後、保健福祉部担当課長のkさんが、定年退職も近いという事で、委員会の部会長である医師会から出向のⅠ先生と3人でお疲れ様会に流れる。皆、高校同窓で、寮生活をした集まりである。
非常にいいお疲れ様会だったと思う。
K先輩、どうもお疲れ様でした!
2016年2月19日 帯広保健所在宅医療専門部会
帯広保健所主催で十勝管内の在宅医療に携わる職種の代表委員で 構成される正式名称:十勝保健医療福祉圏域連携推進会議 在宅医療専門部会(言えた。。)に参加。
会場は、十勝総合振興局。
事前の通達で、庁内はウオームビズにより、部屋が寒くなることが予想されるので暖かい服装でお越しください!。。。という事であった。
夏の会議の際の、室内の人数も多かったからかここ十勝にしては考えられない異常な室内の熱さを以前経験していたので、どんなに寒いのかとわくわく?していたが、何と室内に2つ灯油ストーブを設置しており、上着を脱ぐ始末。。。
ウオームビズ・なんぞや?
各職域の活動や行政が考える地域医療構想など結構な厚さの資料で部会は進行したが、在宅で看取りを選択“も”できる環境を今後進めていくことは理解できた。
個人的にも在宅の看取りケースでニーズと、患者周囲の希望が基本だが、歯科医療が寄りそう機会は、少し増すような気がしている。
最期までお口で食べられる支援そして気持ち良い環境作りで、どう寄与できるかを 今後十分考えていかなくてはならない。
会議は時間も押していたが、折角の機会なので口腔ケアの肺炎予防の1999年のエビデンスと、担当事業で前年度に地域へ情報発信した 2012~14年の地元k施設の専門的口腔ケアの介入により 誤嚥性肺炎の病名での施設入所者の病院への入院件数の減少例を添えて、かつ先週の保健所主催の在宅医療フォーラムでの看取り事例報告での肺炎を繰り返した経緯で歯科医療が繋がれなかった事への自戒を込めて、十勝歯科医師会に設置された地域の相談窓口としての在宅歯科連携室への気軽な電話相談を 切にお願いした。
それぞれ職種の人的資源が上手に結びつく「顔の見える連携」が地域包括ケアシステムの柱である。ただし、文書や図に銘記された理想の文言やイラストは、自動的に展開するものでは決してない。
お互いのリアルな顔や考えを共有しなければ、「絵に描いた餅」でしかない。私たち職域の中にも、それを誤解している人が一部存在しているのではないだろうか。
世の中は、それほど甘くなく、棚から餅は、そう降ってこない。
餅を取りたいならば、棚に手を伸ばさなければならないし、そうする気概が他の職種からも求められる時代が来ているのである。その事は、在宅医療に携わる携わらないにかかわらず、認識する度量が望まれる。
加えて歯科医師会は、会員の既得権域を守る団体である という本質は理解しているが、自らの利のためだけの護送船団ならば、個人的にはその船に魅力をあまり感じないのだが。
まずスピードが、遅い。
他者の利のために積極的に活動することが、自らの航路の安定につながることも多いし、それが医療の本分ではないか? その事が観念的に理解できるか否かは、もうセンスの問題か。
当診療室がスタートして19年、当初より診療の柱の一つにすげてきた在宅医療だが、ライフワークとしての覚悟を持っていきたいと思う。
だんだんと歳をとって、人は頑固になるものなのかな~
頑固もまた いとおかし。
2016年2月17日 十勝歯科医師会次年度事業計画会議
十勝歯科医師会の平成28年度の事業計画会議に出席。
会場は、十勝歯科医師会館。
担当する地域医療部も1期2年の最終年。
通算4年目で、自分としても最後のまとめと考えている。
計画は、希望的な活動項目も含めて系統立てて緻密にしたつもり。 計画書には、少々(?)びっしり記入だが、それもまた自分らしいか。
会議内でもノルマをこなすための一過性の活動では意味が乏しく、先に視野をもって戦略を練って、打って出る必要性を話させていただいた。 「守り」に入った行動は、結局何も変わらないことは多く、「攻撃は最大の防御なり」は、真理か。
こう述べると、何やら好戦的な性格にも聞こえるが、決してそうではない。あるとするならば、自らに対して申し開きができる行動が出来たか否かに対してこだわっているのかも。
兎に角、社会のためになるべく最短距離で上手に寄与できる事があるならば、それが責務であり、「真価」が問われるのではないか。 その点は、突き詰めていきたい。
後1年間従事して、そして次の担当者に引き継いで、その後は外野から後方支援をする。
それでいいと思う。
バカボンのパパは41歳の春を迎え、
こちらのパパは、とっくにその年齢を大幅に越えているが、
「これでいいのだ!」
2016年2月16日 スタディグループ火曜会特別講演
今回所属勉強会の火曜会において、特別例会の開催を担当した。
講師は特定社会保険労務士の嶋谷講耕治先生にお願いした。
演題は、
「留意すべき労務管理のポイント
~職場における近頃の状況を踏まえて~」
会場は帯広グランドホテル。
今回、「気持ちよく働ける職場の管理をテーマ」にご講演を依頼。
権利意識が以前より変化している昨今、職場を運営していくにあたって認識しておかなければならないことは多々ある。
患者さんの満足の追及と職員の方々が社会人、医療人、地域人として気持ちよく働いていただく環境を運営する責務が雇用者にはあると考える。
そして、自分が、気持ちよく働くことも!
原理原則にのっとり、人間関係の中で志を忘れずしっかりと行動。
これに尽きるのではないだろうか?
どうもありがとうございました。
2016年2月11日 在宅医療推進フォーラムinとかち
北海道帯広保健所による在宅医療フォーラムに参加。
主催は、私も十勝歯科医師会から出向所属する 十勝保健医療福祉圏域連携推進会議在宅医療専門部会という、 とてつもなく長い名称の部会が主催であった。
演題は「自分の最期をどこで迎えますか?」
家で看取るという選択~身近な在宅医療を知る~
会場は、ベルクラシック帯広
前夜の十勝歯科医師会での在宅歯科の勉強会、そして打ち上げでの日本酒に続いての祝日・午後からスタートであったが、最近このテーマの勉強に費やす時間が多い。(日本酒は、関係無い。。。)
第1部は、医療法人北海道家庭医療学センター理事長で
室蘭市本輪西ファミリークリニックの院長の草場鉄周先生による
「ドクターGが語る!在宅医療の魅力と今後の展望」 と題しての講演。
家庭医として地域の中での責務を全うすることへの熱い思いに、感服。
第2部は、シンポジウム「住み慣れた我が家で最期を迎えるために」のテーマで、更別村国民健康保険診療所所長の山田康介先生をコーディネーターに4名の職種の方の事例報告と、お家でお母さんを看取られたご家族の方のお話しという形で行われた。
一昨年、病院ではあったが、母を看取った自己の経験が思い出される。 また、事例での誤嚥性肺炎の複数回発症には、歯科医療職としては考えさせられるものがあった。
地域の一員として、専門職種の責務をしっかりと考え、そして遂行していくことが今後大切である。
最期まで口から美味しく食べる喜びの支援を私たちは、最大目標にしなければならない。摂食嚥下に対しても、積極的に研鑽し、また介護予防での口腔機能の維持の重要性を地域の方々へ啓発していかなければならない。元気なうちからの準備!これが一番。
「シンポジウム終わりの質疑応答で、十勝歯科医師会の活動説明をお願いします!」と、会場に入場前に、知り合いの保健所の方に突如言われていたので、400人の参加者の中で、少し緊張しながら準備していたが、時間の都合でスル―となり、緊張と緩和が同時に来たのは、笑い話でしたが。。。いいんです!
最後の締めで草場先生の明日からまた。。。のお言葉が、 非常に新鮮な響きだった。
どうもお疲れさまでした!
2016年2月10日 十勝歯科医師会在宅歯科医療連携室勉強会2
十勝歯科医師会での担当事業である在宅歯科医療連携室整備事業の在宅歯科医療連携室勉強会2の開催を担当した。
自宅、施設、病院で療養されて、口腔での問題を抱えるが歯科に通院が難しい人の地域の窓口が、歯科医師会内に設置された 在宅歯科医療連携室である。
今回は、実際の地域からの依頼事例を参加者で供覧、意見交換を行う形式とした。
連携室の電話相談から、相談員歯科衛生士がご自宅へ訪問し、作成したアセスメントの報告から、協力歯科医師への紹介、そして実際の訪問歯科診療のカルテ供覧し、参加者間での意見交換という流れ。
今回4人の先生に報告を依頼し準備してきたが、個人的にもこの形式の勉強会は、かねてより楽しみな企画であった。(個人的趣味?)
会場設営も机を「ロの字」に配置し、話しやすい環境にしたのは正解。 参加型は、有意義であると改めて納得。
次年度、またいくか?
その後の打ち上げでは、日本酒を少々。。。
2016年2月7日 歯科医療従事者認知症対応力向上研修セミナー
北海道歯科医師会主催で道内各地区を回って開催されている
「歯科医療従事者認知症対応力向上研修セミナー」(う~~ん、名称長過ぎでないかい??)の 十勝会場セミナーに参加。
会場は、十勝プラザ会議室。
講演は3部構成。
「認知症の基礎知識、現場での対応」という演題で、勤医協中央病院の名誉院長の伊古田 俊夫先生を講師に行われた。
脳神経外科医の立場から、認知症の中核症状についてお話を聞いた。
つづいて「認知症ケアの基本と認知症高齢者への支援体制」 という題で介護現場での立場から、介護老人保健施設あかしや地域連携部課長の濱 功之氏、
そして最後に「歯科訪問診療等で遭遇しやすい認知症高齢者の反応と対応のヒント」と題し、行政の立場から 北海道保健福祉部健康安全局地域保健課 医療参事の佐々木 健先生と続いた。
濱さんは、帯広市の介護委員会で一緒の機会もある方で、どうもお疲れさまでした!
我が国の予測は、超高齢社会の中で10人に1人が認知症という話がある。そして実情として、認知症の4~5人に1人が独居。多因子混合型の認知症が増加という。アルツハイマー型に脳血管障害やアルコールが、因子として加わったものなどである。
認知症には、前述のアルツハイマー型、レビー小体型そして前頭側頭葉変性型が有名である。そして症状には、中核症状が必ずあり、ケースによって、時々だったりもする周辺症状(BPSD)が付随する。
高齢化が進む先進国の中で認知症の増加を抑制した国がある。
それはどこか?
答えは、イギリス。
1994年にイギリスでは、脳血管障害と心臓病の抑制のために国家プロジェクトを策定した。減塩政策やタバコ抑制政策である。
そのプロジェクトは1996年にスタートする。
アドバルーンを上げるだけでなく、実効性が強い政策を展開した。 医療において予防的な措置への報酬設定、成功報酬の設定。
たばこの自販機、陳列の禁止!
大胆で徹底的な減塩政策(塩分摂取量1日6グラム以下!)
食品メーカーにも強い規定を設けた。
85品目の食品ごとに塩分量を決め、段階的に達成!
(達成することが、英国凄し!)
▼イギリスと日本の食品塩分量
イギリス | 日本 | |
---|---|---|
食パン | 1.0グラム | 1.27グラム前後 |
トマトケチャップ | 1.8グラム | 3.3グラム程度 |
チーズ | 1.7グラム | 2.0~2.8グラム程度 |
ソーセージ | 1.13グラム | 1.9グラム程度 |
目標は1日6グラム以下に設定されたが、実際は8グラムという結果で達成された。日本の健康日本21でも1日塩分摂取量6グラム目標の文言があるが、それは個人任せとなっており、実際は12グラムが現状と。
そしてイギリスはどうなったか?
20年間で脳血管障害、心臓病の死亡率は40%減少された。
そして、同時に認知症も抑制された。
調査時の認知症患者は66万4千人で認知症有病率が6.2%だった。約20年後の再調査時の認知症患者は67万人、有病率は6.5%。20年経って認知症患者はわずかの微増にとどまる。
その間に日本の認知症患者は、20年間で3倍になっている。
日本とイギリスでは、取り組みの徹底が違うという事である。
日本でも九州大学が、1988年から15年以上にわたって、福岡県久山町で1006人の住民を対象に調査観察した結果、食事の内容で認知症リスクが異なり、発病率に30%の差が生じたデータが発表された。「認知症予防食」である。
推奨されている食品は、野菜、海藻、魚介類、大豆食品(豆腐、納豆など)、乳製品など。典型的な和食ではないだろうか?
食、咀嚼することでの認知症予防のエビデンスが出されているが、食事内容は、生きる根幹として重要なことであると改めて学んだ。
また、認知症の周辺症状については、その人には意味のある行動であり、それについて介護者は寄り添う知識と想いが必要という事も良く理解できた。
流された映像のストーリーには、心につまされるものがあった。
私も外来や、訪問先で認知症の患者さんに出会う事は少なくない。
今年は、継続して研鑽の機会を持ちたいと思う。
2016年2月4日 帯広養護学校歯科指導
2学期隔月に実施している、道立帯広養護学校でのお昼の歯科指導に当診療室A主任とともに出動。 学校では、協力歯科医のk先生と合流し、保健室での歯科健診や教室での食事、食後のケアの観察と意見の場となる。
来期は児童数も増えるという事で、こちらもご協力できればと考える。 いつもながら養護学校の先生の仕事に対する姿には、感服いたします。
k先生、またよろしくお願い致します!
2016年1月31日 糖尿病患者教育協力歯科医療従事者養成研修会
糖尿病患者教育協力歯科医療従事者養成研修会。
正式名称は。。。
「糖尿病と歯周病に関わる糖尿病患者教育 協力歯科医療従事者養成研修会」
。。。さらに長過ぎないですか?。。
その北海道歯科医師会主催の研修会に参加。
会場は、十勝歯科医師会館にて。
「糖尿病と糖尿病の慢性合併症について~ 糖尿病専門医の立場から」の演題で
北海道大学大学院第2内科ちょう先生の講演、そして
「歯周疾患の概要と歯周病と糖尿病の関わり~ 歯周病専門医の立場から」の演題で
北海道大学病院高次口腔医療センター根岸准教授の講演を聞く。
糖尿病が怖いのは、合併症である。
急性合併症は、糖尿病性昏睡だが、最も怖いのは慢性合併症である。
最小血管と大血管に起こる血管障害、神経障害、網膜障害そして透析に至ると大変な腎障害。
近年新たな合併症として歯周病の関係が、とりざされてきている。
歯周病を併発している糖尿病患者に対して、歯周病の治療により糖尿病の状態の指標であるHbA1cの値が、0.4%低下する報告も存在する。
またその指標の数値を、あまり下げ過ぎると低血糖を起こす事が知られており、重症低血糖は、認知症のリスクを上昇させるという。
歯科で来院患者のリスクが疑われる方への糖尿病スクリーニングとしての血糖検査のアイデアが出ているが、現実的にどうできるかは未知数である。
また、糖尿病のリスクについては、歯周病のみでなく、根尖性の病変(歯根の先端の化膿性病変)の存在も疑われるという事だった。この話題は、所属する日本病巣疾患研究会での医科歯科連携報告でも言われてきていることである。
そして細菌感染の二次的波及のみならず、しっかりとした食習慣がとれていないことの糖尿病リスクに対して、口腔の治療を実施することも糖尿病の軽減に寄与するという話も上がった。
日曜日の午後半ば!という微妙な時間であったが、参加した意義は大きいと考える。
1月もこれにて終了!
2016年1月26日 十勝連携の会幹事会と懇親会
街づくりをテーマに医療介護福祉行政の多職種有志で構成される「十勝連携の会」。
通称てんむすの会の幹事会懇親会に参加。
会場は、市内のお店「ふるや」(料理美味しかったです!)
普段の会議室での幹事会とは変わって、お酒を飲んで、鍋を突っついて、非常にいい雰囲気の懇親会であった。
いい感じでの「仲間」感覚が、そこにはある。
皆の方向性が同じだからであろう。
お世話になっておりケアマネkさんより、私を「フランク」であると評される。フランクフルトが好き、ということでは無く。。。 ありがたいお言葉。
この会で先頭に立ってご尽力されるH病院の医師A先生。
穏やかな口調の中に、しっかりとした戦略と実行するお力は、尊敬の極み。
今回、先生とお話をして、東北十和田よりここ十勝に移り住んだのは、十勝の風土と人に、地域包括ケアの可能性を見て、そのために移住を決意したとか。
わたし、感動です!
地域の一員として、地域に寄与するために改めて思う夜だった。
2016年1月12日 ケアカフェとかちに参加
多職種有志で構成の十勝連携の会主催のケアカフェとかちに参加。会場は、帯広市グリーンプラザ。
2か月ごとに開催されるケアカフェであるが、私の参加はこれで2回目。今回のテーマは、「笑う」で、グループに分かれて、コーヒーをすすりながら、お菓子をつまんだりしての多職種の夜話会である。
多職種間でも、互いの仕事の状況は未知のものであり、仕事を知り、 人を知る、とても良い機会であると思う。
今回は、訪問薬剤師の仕事についてや、Ns,CM,SWとのトークは貴重な経験であった。それも善哉をいただいての、お茶をすすりながら!
十勝連携の会は、気持ちの良い多職種の人達で運営されている。
その会に参加し、地域のための仕事に加わるのもよさそうである。
2016年1月9日 十勝歯科医師会新年交礼会
今年初の歯科医師会の理事会に土曜午後より参加。
会場は、市内北海道ホテルにて。
年度終わりまで3カ月だが、担当事業をやりきることとする。
それで、任期折り返し。そしてゴール近づく!
理事会終了後、同ホテルの別会場にて夕方より新年交礼会に参加。厚生部の方々の取り仕切りで、楽しい時間を過ごす。
余興で、「ご当地アイドル」さんが登場!
半被をまとった厚生部員が周囲で応援し、ステージング?
その後2次会後は三々五々となるが、S先生同行で市内の音楽バー「ジョイクラブ」を新年の表敬訪問?
弾いたり、唄ったり、お気楽話?
こいつは、春から、縁起がいいやあああ~!
(そういう事でしょうか?)