HOMEコラム>がん治療周術期医科歯科連携とは

がん治療周術期医科歯科連携とは:コラム/ますち歯科診療室 MASUCHI DENTAL CLINIC

はじめに

平成24年6月8日に、政府において「がん対策推進基本計画」が閣議決定されました。その中に取り組むべき施策であるチーム医療の推進の一つとして 医科歯科連携による口腔ケアの推進が明記されました。

がん治療周術期の口腔ケア等が、がん治療の副作用や口腔合併症の予防や軽減並びに術後の早期回復に繋がるというエビデンスも明らかになり、質の高い周術期医科歯科連携管理体制が求められます。
(平成24年7月 社)十勝歯科医師会 小林靖会長談)

医科歯科連携事業とは

がん治療には、様々な口腔合併症が発症します。
その頻度は、抗がん剤治療を行う患者の40%、大量に強い抗がん剤を使う骨髄移植治療では80%、口から喉の周囲の頭頸部がんの放射線治療では100%と報告されています。
また、頭頸部・食道がんのような侵襲の大きい手術では、局所合併症や肺炎が、高い頻度で併発します。

そこで、平成22年に日本歯科医師会と国立がん研究センターは、がん治療前の口腔ケアなどを地域歯科医療機関に依頼、また治療後も地域で口腔ケアや歯科治療を継続実施することを目的とした地域医療連携ネットワーク構築を事業化しました。

平成24年度、ここ十勝においても、社)十勝歯科医師会の中で、がん治療周術期歯科協力医を委嘱し、地域連携病院との事業が始まりました。
何かお困りなことがありましたら、十勝歯科医師会までお問い合わせください。(TEL:0155-25-2172)

資料

北海道歯科医師会発行:平成22年11月1日
「がん治療と口腔ケア」

PDFがん治療と口腔ケア(916KB)

関連コラム

>>コラムのトップに戻る

バックナンバー
pagetop