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小児期での口腔機能・発育チェックを!!:コラム/ますち歯科診療室 MASUCHI DENTAL CLINIC

平成30.6に十勝歯科医師会帯広会にて小児期の口元チェックガイドの作製を担当したが、歯科医療者がチェックするとともに、ご家庭でのチェックの一助になればと考える。

小児期での日常の悪習癖等での口腔機能、環境の発達不全に対する予防は重要である。

解説

上口唇が富士山型。口唇が乾燥して、よく舐めている。

口唇の筋力が弛緩(ゆるみ)していて、口呼吸習慣となっている疑いが。
口臭や口腔内の乾燥、歯面の着色、虫歯の罹患、上の前歯の前傾はどうか?

閉口でオトガイ部にしわ。

その時頑張って口を閉じているのかも。普段口が開いている可能性。

口唇が薄い。えくぼ、巻口癖がある。

口もとの緊張癖のサイン。外側からの力が歯列に加わる事によって、歯列の内側への傾斜、狭窄は?また下顎が後退するケースもあり。

前歯のかみ合わせが深い。

下顎の後退による下前歯が上前歯に隠れる場合や、上顎骨の成長不足によって下顎の後退を余儀なくさせる場合もあり。

発育空隙がない。

乳歯列では、その後の大きなサイズの永久歯への交換のために、あらかじめある遊びのスペースとしての前歯での隙間を発育空隙と呼ぶ。
それが存在せず前歯が窮屈で有ったり、更には重なっている場合などは、顎の成長不足を考えなければならない。

口蓋が高い。

上顎の天井を見上げるときに上に深い際は、上顎骨の成長不足を疑う。歯列狭窄(X字歯列。望ましいのはU字型)を伴うことが多く、舌が上顎粘膜に届きづらいことで、正常な嚥下が損なわれたり口呼吸習慣を認める事も。
また天井が高いことは、口腔の上部の鼻腔容積を狭窄させる可能性もある。

対応

健全な発育を後押しするのは、まずは日常の食習慣と言える。
食物を前歯を使ってかみ切り、奥歯ですりつぶす必要が有る食形態が多いか?
そして食事の時の姿勢は?

前歯の咬み切りの刺激は、顎・歯列の前方方向の発育、奥歯のすりつぶしは側方方向への発育に大きく関与する。日常での食事が、口腔周囲機能が発達し、顎骨の成長促進に大きく寄与している。

また日常の生活習慣を考える事も重要。頬杖横向き・うつぶせ寝習慣口もとの緊張や弛緩指しゃぶりそして口呼吸習慣はどうか?

それはその子どもの体力や筋力とも関係する。(体力不足で頬杖をして頭を支えている等)内外からの力荷重が、顎の成長や歯列に大きく影響している。

また顔をより立体的にバランスがとれた方向に成長させるためには、小児期では上顎骨の前方方向の発育が決め手。そして上顎骨の発育期 は、思うより早い時期にピークを終える事も認識しなければならない。

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