口臭について知りたい!解明編:コラム/ますち歯科診療室 MASUCHI DENTAL CLINIC
口臭について知りたい!解明編
においを感じるメカニズムって
私たちは、鼻で「におい」を感じています。鼻空の奥の天井の粘膜には、におい受容器である嗅細胞が約4,000万個並んでいます。嗅細胞の先端には、10~20本の繊毛が出ていて、ここで におい情報を電気信号に変換してキャッチしています。気体になったにおいの分子は、鼻腔に入って嗅細胞の繊毛に吸着し、嗅細胞を刺激するのです。
嗅覚は、個人差が大きく、また、その時の体調や心理的な要因によって、においの感受性は大きく変化します。
嗅覚は、1日の中で朝起きた時が最も鋭く、夜になると鈍くなっていきます。
一般的には、男性より女性の方が、少し優れていると言われ、加齢とともに嗅覚の敏感度は低下していきます。
口臭はどんなにおい?
ネギ・ニラ・ニンニク等のにおいの強い食品を食べたり、お酒を飲んだりした後で口から出る息は、少しにおいます。また、タバコを吸っている人の吐く息は、ニコチンやタールによるにおいが感じられます。しかし、口臭はこれらの食品や嗜好品のにおいとは別なにおいです。
口臭の原因となるにおい物質は、口の中の細菌がたんぱく質を分解して作る揮発性硫黄化合物(VSC)です。その主成分は、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3つです。
それぞれの物質には有名な特有のにおいがあります。
- 硫化水素は、「腐った卵のようなにおい」
- メチルメルカプタンは、「血なまぐさい、魚や野菜が、腐ったようなにおい」
- ジメチルサルファイドは、「生ゴミのようなにおい」
どれもショッキングな表現ですが、口臭はこれらのガスが混合したものです。
川口陽子編著 息さわやかに(医学情報社)より抜粋
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